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都議選、本当に負けたのは誰なのか

2017年7月7日(金)

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 7月2日に実施された東京都議会議員選挙は、ごぞんじの通り、小池百合子都知事の率いた「都民ファーストの会」の圧勝に終わった(参考記事はこちら)。

 今回は、選挙の結果からあれこれ感じたことを書くことにする。
 分析や提言をするつもりはない。
 あくまでも印象をお伝えすることに徹するつもりだ。

 結果を見て驚いたのは、私の事前の予断が、珍しく、おおむね当たっていたことだった。

 この5年ほど、いや、10年かもしれないが、私の選挙予測は、毎度毎度、見事なばかりにハズれていた。

 で、開票速報特番の画面を眺めながら、毎回、私は、自分の分析・予測能力の低さと、願望的思考のもたらす認知の歪みの大きさを思い知らされてきた次第だ。

 それが、今回は、さほど外れていない。
 詳しく述べる。

 私が事前になんとなく抱いていた予感は、自民党の敗北、都民ファーストの勝利、民進党の消滅、公明党の退潮、共産党の躍進といったところだった。都民ファーストが議会第一党になるかどうかについては、微妙なところだと考えていた。

 実際の結果は、自民党の大惨敗、都民ファーストの歴史的大躍進、民進党の消滅危機、公明、共産の現状維持(共産は2議席増加も得票率は横ばい)といった感じで、さほど大きな違いはない。

 もっとも、私が予感していた自民党の「敗北」は、「前回の怪我勝ちに対する正常化局面としての負け」を反映した、議席数にしてみれば、せいぜい10前後の敗北で、いくらなんでも議席を半減させる以上の大惨敗を喫するという読みはしていなかった。

 その意味では、予測を外していたことになる。
 とはいえ、得票率の推移を見る限りでは、自民党の負けっぷりは、世間で言われているほどひどい惨敗ではない。

 たしかに議席数を見ると、選挙前の57議席から半分以下の23議席に落ち込んでいる。
 この数字からは、自民党は、都民に見捨てられたようにさえ見える。

 が、得票率は、前回から14ポイント減の22.53%で、半減というほどの減り方はしていない。
 にもかかわらず、これほどひどい負け方をした原因は、ひとつには、候補者の割り振りを誤ったことがある。たとえば、稲田防衛大臣が応援に入って不適切発言をした板橋区をはじめ、目黒区などでも、2人の自民党候補が揃って当落のボーダーライン付近に並ぶ共倒れの形で落選している。これらの事例を含めて、自民党の候補は、次点で落選しているケースが多い。

 ということは、選挙区ごとの候補者の配置と人数のところで失敗していたわけで、これは、選挙戦が始まる以前の、候補者擁立の時点で戦略を誤っていたことを示唆している。

 もっとも、自民党の候補の多くが次点で落選した理由の大きな部分は、公明党の選挙協力が得られなかったことから来ている。してみると、敗北の源は、候補者の割り振りや選挙区対策以前の、公明党との関係構築の失敗に求めなければいけないのかもしれない。

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「都議選、本当に負けたのは誰なのか」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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