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それは他人が決めることではない

2016年7月15日(金)

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 天皇陛下が「生前退位」の意向を示されているというニュースが、突然流れてきた(こちらこちら)。

 久しぶりに心底から驚いた。
 動揺した、と申し上げても良い。
 とっさに考えたのは、

1.どうしてこのニュースがNHKのスクープだったのか。
2.共同通信の記事では、ソースが「政府関係者によると」になっているが、どういうことなのか。
3.そもそも「生前退位」というのは何か? 法制上の問題はないのか?

 といったあたりのことだった。
 で、自分なりに考えてみたのだが、よくわからなかった。

 私のアタマの中にあらかじめ備わっている知識では、歯が立たない。といって、どこをどう調べれば正しい情報にたどりつけるのかもわからない。ネット上には、直後から、色々なコメントが流れはじめていたが、どの書き込みを信用して良いのかについても、結局のところ、判断がつかない。

 お手上げだ。
 しばらくすると、宮内庁の次長が「報道の事実は一切ない」というコメントを発表したというニュースが流れてきた(こちら)。

 ん? 意味がわからない。状況が把握できない。またひとつ疑問が増えた。

4.NHKのニュースの約1時間後に、宮内庁次長が「報道の事実は一切ない」と述べている。何が起こっているのか。

 憶測すれば、いくつか仮説を並べることはできる。 
 しかし、これは、そういう問題ではない。私のような者が、あれこれと大御心を忖度したり、宮内庁内部の綱引きのありようを推理したところで、何の役に立つわけでもないのみならず、ものの言いよう次第では、有害な結果すら招きかねない。

 何か言うのだとしても、もう少し事実関係がはっきりしてからでないと、混乱に拍車をかける結果になる。
 いずれにせよ、しばらくは黙っているほかにどうしようもない。

 今言ったこととは別に、この種のこと(皇室に関する思い)は、そもそも他人に話すべきことではないのかもしれない。個人的にはそんな気がしてきている。

 なぜというに、皇室の問題は、制度や法律の問題である以前に、個人の内部にある感情の問題で、だとすると、それは安易に他人と共有できるものでもなければ、共有するにふさわしいものでもないはずだからだ。

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「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」のバックナンバー

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「それは他人が決めることではない」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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