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政治を語る人の通癖

2017年10月6日(金)

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 今週も選挙の話題に触れなければならない。
 あまり気がすすまない。

 政治まわりの話題の中でも特に選挙の話は、必ずや興奮した人たちを呼び寄せるからだ。
 興奮している人たちは、他人と対話をすることができない。

 そもそも政治とは、他人との対話を前提とした動作であるはずなのに、なぜなのか、政治に熱意を持っている人の多くは、相手の話に耳を傾けようとしない。
 それで、賢い人たちは政治の話をしたがらないのだと思う。

 もっとも、賢明な人間が政治の話題を遠ざけているという私のこの観察自体、私の個人的な思い込みに過ぎない可能性はある。

 別の見方をする人たちもいる。
 政治に熱中している人たちは、政治の話題に無反応な人たちを愚か者だと思っていたりする。
 別の言い方をすれば、政治的な考えにとりつかれている人間は、他人を敵と味方に分類する形で世界に対峙しているということだ。彼らにとって、味方にも敵にも分類することのできない人間は、間抜けなのだろう。

 言うまでもないことだが、すべての人々がすべての事柄に詳しいわけではない。
 ある人々はAに詳しい一方で、Bには詳しくない。
 別の人々はBには精通しているものの、Aについてはろくな知識を持っていない。
 どちらが賢いと言っているのではない。
 人々の関心領域と知識量はそれぞれに偏っていて、相互に補完しあっているということだ。

 であるから、科学に詳しい人が政治関連の話題に疎いというようなことはごく普通の話だし、だからといってその人間が知的に劣るわけではもちろんない。
 個人的には、持って生まれた知的な能力を政治とは無縁な方面に振り向けている人がいるのだとすれば、その人間はむしろ賢明なのだと思っている。

 であるから、私は、自分が詳しくない分野については、信頼できる専門家の助言に従うことにしている。

 もう少し率直に言うと、私は、自分で判断できなかったり、一から考えるのが面倒くさかったりする事柄や話題に関しては、信頼できそうな専門家の意見を鵜呑みにすることで間に合わせているということだ。

コメント62件コメント/レビュー

●政治的な考えにとりつかれている人間は、他人を敵と味方に分類する形で世界に対峙している
●政治のような総合的な話題については、全面的にあてにできる専門家はいない
●大人として社会の中で生きている人間の業績や言動は、性別とは無縁な基準で評価されるべき
⇒ 独裁的な手法で部下に対していることや、質問に答えないことや、前言を翻すことについては、男女を問わず、批判されなければならない。そういう意味で、私は小池百合子さんのこの一週間の言動には不信感を抱いている。
という主旨の文章で、コメント欄には、何か一部を取り出して、批判されている方もいますが、論理的に説明されたごくごく真っ当な文章だったと思います。
投票の参考にさせて頂きます。(2017/10/12 14:51)

「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」のバックナンバー

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「政治を語る人の通癖」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

●政治的な考えにとりつかれている人間は、他人を敵と味方に分類する形で世界に対峙している
●政治のような総合的な話題については、全面的にあてにできる専門家はいない
●大人として社会の中で生きている人間の業績や言動は、性別とは無縁な基準で評価されるべき
⇒ 独裁的な手法で部下に対していることや、質問に答えないことや、前言を翻すことについては、男女を問わず、批判されなければならない。そういう意味で、私は小池百合子さんのこの一週間の言動には不信感を抱いている。
という主旨の文章で、コメント欄には、何か一部を取り出して、批判されている方もいますが、論理的に説明されたごくごく真っ当な文章だったと思います。
投票の参考にさせて頂きます。(2017/10/12 14:51)

選挙で個人を選ぶのと政党を選ぶのとどっちがいいんだろうね。政治家は自分の正当性のために、選挙区至上主義にあると思うが、その分政党としての公約が個人でぶれるからまとまらないことがある。政党を選べば政党の公約は明らかだからその分政治集団としての責任は明確になる。でも、名簿順位は公表しないとね。嫌な人が上にいたらいれないかも知らないし。今回の選挙を100パーセント比例代表にしたらどうなりましょうか。(2017/10/10 12:39)

「コイケショー」はグッドなコメントですね、でも私は未だにそれに乗っかってます。
以前の3都知事を丸め込んだ都政自民党をあっさりひっくり返した手腕は、僅か1年の間で錆びるはずもなく、健在のはず。
そして、都政は腐っていたが国政はそーではない! といった弁明すら、自民党から聞こえない。
毎度マスコミは「良い候補者を選ぼう」って空気を発信するが、これは間違っているし選別不能だ。選ぶべきは「有能な議員と総理」でしょ。
「民進党解体」は有能の証、 解体して欲しい国は団体は国内にも海外に沢山あるのだから、乗っかり続けてます。(2017/10/10 12:22)

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三品 和広 神戸大学教授