• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

ノサカ・アキユキ・ノー・リターン

2015年12月11日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 野坂昭如さんが亡くなったようだ。

 まだ第一報が届いたばかりで、実感がわかないのだが、新聞社のウェブサイトがそう書いている以上、そういうことなのであろう。そんなわけなので、今回は、野坂さんについて個人的に思うところを書いておくことにする。

 この数年、中高生の頃に仰ぎ見ていた人の訃報に接する機会が急速に増えた。

 こっちがトシをとっている以上、若い時代にあこがれていた年長の人間が一足先にトシをとって行くのは理の当然であって、ものの順序からして、先に生まれた人間が先に死ぬことは、いたしかたのない展開ではある。おそらく、これから先は、より身近な人間や、同年輩の友人の葬儀に参列せねばならない機会が増えるのだろう。それもこれも自分が最後まで生きていられればの話ではあるが。

 野坂さんの作品は、高校の頃にまとめて読んだ。それ以前も以後も、読んでいないと思う。

 野坂さんに限らず、当時の小説家については、ほとんどそんな感じだ。
 私は、もしかすると、生涯の読書量の半分近くを高校生だった時代に読み終えてしまっているのかもしれない。

 それだけ、高校時代に大量の本を読んでいたということだが、それ以上に、高校を出てからこっち、ろくに本を読まなくなったということでもある。

 どの小説をどういう順番で読んだのかは、よく覚えていない。というよりも、野坂氏の小説自体は、実を言うと、そんなに好みではなかった。5冊か6冊、代表作的なところをざっと読んで、それから先はあえて深く掘り下げなかったのだと思う。

 ただ、エッセイや雑文、五木寛之さんとの対談だとか、水着グラビア付きの雑誌に時々掲載されるインタビュー記事など、小説作品よりも生の声に近い文章を追いかけて大量に読んだ記憶がある。

 というのも、野坂さんの魅力は、素のしゃべりの自在さと闊達さにあったからだ。

 だから、テレビ出演の機会は、なるべく見逃さないようにしていた。レコードは買わなかったが、歌詞にはいつも感心していた。

コメント31件コメント/レビュー

そもそも戦争を経験した世代と言うが、実際には私の叔父の様に戦地に行って帰ってきた者が戦争経験者だろう。火垂るの墓自体はむしろ社会の崩壊によって貧困者が真っ先に犠牲になる状況を描いている。□現在のIS等で起こってることは、あの兄妹の場合、妹は人質に取られ兄は少年兵となって最前線に消耗品として送られる。脱走すれば即時射殺、最前線では最新鋭兵器の前に粉砕される存在だ。妹は売り飛ばされる。それが今日の「きたない戦争」だ。□戦争は嫌だと勝てる方が居るが、暴力的な国や勢力に支配されればその運命は私達全体にふりかかる。あの戦争の時はまだ運が良かった、あの兄だけでも生き延びれたのだから。(2015/12/17 17:40)

「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」のバックナンバー

一覧

「ノサカ・アキユキ・ノー・リターン」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

そもそも戦争を経験した世代と言うが、実際には私の叔父の様に戦地に行って帰ってきた者が戦争経験者だろう。火垂るの墓自体はむしろ社会の崩壊によって貧困者が真っ先に犠牲になる状況を描いている。□現在のIS等で起こってることは、あの兄妹の場合、妹は人質に取られ兄は少年兵となって最前線に消耗品として送られる。脱走すれば即時射殺、最前線では最新鋭兵器の前に粉砕される存在だ。妹は売り飛ばされる。それが今日の「きたない戦争」だ。□戦争は嫌だと勝てる方が居るが、暴力的な国や勢力に支配されればその運命は私達全体にふりかかる。あの戦争の時はまだ運が良かった、あの兄だけでも生き延びれたのだから。(2015/12/17 17:40)

共感!て、野坂昭如は「エロ事師たち」や「騒動師たち」を書いたアジテーターであり、「マリリン・モンロー・ノー・リターン」の歌手であり、「おもちゃのチャチャチャ」の作詞家であり、「伊東に行くならハトヤ」のテーマソングを書いた才人だ。大島渚さんを殴った・・・。
『火垂るの墓の野坂昭如さん』とTVで盛んに言われて、とっても違和感がありました。

降る雪や昭和は遠くなりにけり がしみじみする齢ですね。(2015/12/16 14:30)

もし故人の魂が生前の記憶と人格を保ったまま存在出来る「あの世」なるものがあって、そこへ「この世」から情報通信が可能であったなら「あの世で生テレビ」という番組を企画したいなあ。(2015/12/16 09:22)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

面白い取り組みをしている会社と評判になれば、入社希望者が増える。その結果、技能伝承もできるはずだ。

山崎 悦次 山崎金属工業社長