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「フェルさん、前回の記事には問題が二つある」

第375回 NISSAN GT-R【開発者編・その2】

2017年3月13日(月)

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 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 先の週末はまことに得難い体験をして参りました。世界最高級の超弩級SUV、ベントレーのベンテイガに乗って二泊三日のスキー旅行に出かけて来たのです。

これが噂のベンテイガ。デカいです速いですそして高いです。しかしベントレーもSUVを出す時代になりましたか。隔世の感がございますね。

 無論ベントレー社が遊びで出かける泊まりがけのスキー旅行にホイホイと試乗車を提供してくれる筈もなく、“夜の愛知県知事”としてその名も高い、S先輩が個人所有されるクルマに乗ってのショートトリップであります。待ち合わせの場所に現れたS先輩。キーをポンと投げ渡し、「往復ともフェルが運転してくれよな」と。ええそりゃもうお任せ下さい。市街地から高速道、更には雪道までイッキに走れるだなんて、こんな貴重な経験は滅多に有りませんから。

「目立つのはイヤだから」と仰る夜の愛知県知事。かくして二人揃ってボカシ入り、という謎の記念写真と相成りました(笑)

 2.35トンのボディを軽々と走らせる608馬力の6.0L W型12気筒ツインターボ。フォルクスワーゲンのVR6というV型エンジンを、二個並列にドッキングさせた巨大なエンジンです。V型が横に並んでいるからW型なんですな。

 このエンジンは、アウディA8やフォルクスワーゲンのトゥアレグに載っているのと基本は同じものです。最高速度は301km/h。わたくしはヘタレなのでそこまでは怖くて試せませんでした。スタッドレスですしね。

タイヤサイズは285/40ZR22。こんな巨大サイズのスタッドレスは国内に存在せず、わざわざ欧州から取り寄せたのだそうです。そもそもこのクルマでスキーに行く人はあまりいないでしょうし。

 ベンテイガは同じフォルクスワーゲングループのアウディQ7と同じ、MLB Evoプラットフォームを使用しています。巨大なQ7よりも更に大きなボディですが、下を覗いてみるとこれこの通り……。

アウディ印のステッカーが貼られております。このように部品を共有しているのです。言うなればQ7とは「兄弟車」ということになるのですが、ブラザーを名乗るには余りにも生い立ちが違い過ぎましょう。

 荒れた雪面をグイグイと踏み潰して走り抜ける、ピステンもかくやの走破性。高速ではピタッと路面に吸い付くようで、SUV的な腰高感など一切有りません。しかしまあよくもこんな桁外れのクルマを作ったものです。

 日本市場に対する初年度の割り当ては80台。それらはごく短時間で売り切れたのだそうです。お値段たったの2739万円。S先輩の車両はあれやこれやのマシマシ仕様で3300万超。いやはや、お金持ちというのはいるものです。

何と申しますか……雪の上でもベントレーはベントレーです。運転するだけで自分がお金持ちになったような錯覚に陥ります。

 複数のクルマを所有されるS先輩。納車はされたものの、巨大なSUVの出番は今のところ少ないようで、「俺はあんまり乗らないからさ、フェルが好きな時に好きなだけ乗っていいぞ」と仰って下さいます。どこかのアナウンサーじゃあるまいし、そんな恐ろしい真似などとても出来ません。お気持ちだけ有難く頂きます。とまれ、来シーズンもまたご一緒致しましょう!

素人写真では上手く表現できませんが、ここ、結構な斜度の坂道です。歩くのも大変な坂をグイグイ登って行きます。今シーズンのスキーはまだまだ続きます。

 そうそう。以前、ヨタで紹介したクボタの取材、既に記事が公開されています(「クボタの新製品展示会に潜入」)。ちなみにサブタイトルは、「自動車評論家フェルディナント・ヤマグチ氏、ついにトラクタも乗りこなす?」です。本連載では農機は扱ったことがないので、一度やってみましょうか?どこで"走らせる"かが悩ましいところですが。

 さてさて、それでは本編へと参りましょう。
 NISSAN GT-R 2017年モデルの開発者インタビュー続編です。

コメント28件コメント/レビュー

「ホントは革は高級車用ではない」とか「革=スポーティ」とは時代錯誤とか、まぁそれはほんとうにそのとおりなんだけど、そういうそもそも論を言ってしまえばジャガーなんてカッコだけの似非高級車としての出自があり、メルセデスは決して高級車ではない(少なくともロールズに匹敵するブランドではないという自覚があるからこそわざわざマイバッハが復古開発された)。

そういうことは教養として知っているべきだし、知ってて良いのだけれども、商売としてはそれを言っちゃあオシマイだよっていう場面がある。「欧米の」高価格高級スポーツカーを買うことができる人々が教養にあふれたお客さまばかりではないのは当然のことで、「彼らがそんな的はずれなことを言うわけがない」というのは先入観だし「そういう人たちはホンモノを知らない人だから無視すればいい」というのは失礼だ。

私は「ガチガチ」のGT-RではないGT-Rがあるのは良いことだと思うし、ガチガチバージョンは決して買わないけどそうでないバージョンは試してみたいと思う。本格マニアからはバカにされても、それが自分の力量の限度だと笑ってやり過ごす気だ。(2017/07/29 21:45)

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「「フェルさん、前回の記事には問題が二つある」」の著者

フェル

フェル(ふぇるでぃなんと・やまぐち)

コラムニスト

堅気のリーマン稼業の傍ら、細々と物書きの真似事をしております。最近は講演やらテレビ・ラジオへの出演も増えてきました。いったい本業は何なのか自分でもよく分からなくなっています。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

「ホントは革は高級車用ではない」とか「革=スポーティ」とは時代錯誤とか、まぁそれはほんとうにそのとおりなんだけど、そういうそもそも論を言ってしまえばジャガーなんてカッコだけの似非高級車としての出自があり、メルセデスは決して高級車ではない(少なくともロールズに匹敵するブランドではないという自覚があるからこそわざわざマイバッハが復古開発された)。

そういうことは教養として知っているべきだし、知ってて良いのだけれども、商売としてはそれを言っちゃあオシマイだよっていう場面がある。「欧米の」高価格高級スポーツカーを買うことができる人々が教養にあふれたお客さまばかりではないのは当然のことで、「彼らがそんな的はずれなことを言うわけがない」というのは先入観だし「そういう人たちはホンモノを知らない人だから無視すればいい」というのは失礼だ。

私は「ガチガチ」のGT-RではないGT-Rがあるのは良いことだと思うし、ガチガチバージョンは決して買わないけどそうでないバージョンは試してみたいと思う。本格マニアからはバカにされても、それが自分の力量の限度だと笑ってやり過ごす気だ。(2017/07/29 21:45)

いつも楽しく拝見しています。そして、世田谷在住で、突撃インタビューの生活圏が近いところなので、そのへんも楽しみにしてます。

さて、私ですが、トヨタさんの東富士研究所、関東自動車の工場などの拠点、矢崎総業グループの拠点などがあり、自動車産業にとても馴染みのある静岡県東部の裾野市(総合火力演習の御殿場の隣)出身です。

その我が地元では、4/2(日)に開催される、ラリーチャレンジ 2017年 第1戦で盛り上がっているようです。(本日は、市長をトヨタさんの関係者が訪問されたそうで、SNSなどで話題になっていました。)
http://toyotagazooracing.com/jp/rallychallenge/report/2017/01/01.html



ラリーチャレンジや東富士研究所などのレポが掲載されたら嬉しいなぁ・・・と思いまして、投稿させていただきました。

月曜日はいつも楽しみにしているので、これからも締切を落とさないように連載頑張っていただけるとうれしいです!(2017/03/16 19:26)

馬車の時代は革のほうがファブリックより耐久性が強かった。
革は機能的実用性からドライバーシートに選ばれていたんだよね。

いまはファブリックのほうが機能性は高い。(オープンカーでは革のほうがまだ機能性が高いといいえるけど)

それ前提とすると、
実用車にファブリックは正解と思うし、
オープンカーに革は妥当と思うし、
スポーツタイプの車は運転者が主役なのでドライバーシートのノスタルジーとして革は妥当と思う。

それぞれ滑りにくさ、ムレにくさ、耐久性向上など、最適化の工夫も必要と思うけど。

革=成金、高級文化、ってのは、うがった見方にすぎるきがする。(2017/03/15 06:36)

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