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ドライブデートは、今や完全なブルーオーシャン

【番外編】河口まなぶ×フェルディナント・ヤマグチ対談(後編)

2016年6月1日(水)

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 4月18日、当連載のマツダに関するおいしい部分を抽出し、加筆修正を加え1冊にまとめた書籍、『仕事がうまくいく7つの鉄則 マツダのクルマはなぜ売れる?』の出版記念イベントが下北沢のビールが飲める本屋さん、B&Bに行われました。

 フェルさんと、トライアスロン仲間でもあるモータージャーナリストの河口まなぶ氏が2時間みっちり語りつくしたこのイベント。私ADフジノが、当日参加できなかった皆さんのために、放送コードに差し支えのない範囲でその一部模様をお届けします。前回に引き続き、存分にお楽しみください。

完全なブルーオーシャンなんですよ、この市場は

フェル:では、後半はクルマのこれからということで、話をしてみたいと思います。例えば今、未来のクルマを考える上でEV、PHV、自動運転といったキーワードがあります。これらがどうなっていくのかというのもさることながら、そもそもクルマって必要なのか、いらないのかと――といった話もありそうです。

(写真:鈴木 愛子、以下同)

河口:本当にそうですね。この会場にいらっしゃる方はクルマ保有率が高いと思いますけど、やっぱり若い方ってそうじゃない。東京に住んでいれば、まあ、持たなくてもいいんじゃないというのが普通の感覚だと思うんですよ。

 我々の世代にとっては考えられない状況だと思いますけれども、それが当たり前になりつつあるのかなと。クルマに関してこれまでとは違う動きも出てきていて、例えばUber(ウーバー)とか。

フェル:確かに。

河口:驚いたのは、Uberに類似したサービスでLyft(リフト)っていうものがありますが、それにGMが出資しているわけです。自動車メーカーとしても、こういった新しい形のカーシェアが導く将来を見据えているということだと思うんです。そういう意味で、特に都会ではクルマを所有するというスタイルそのものが変わっていくんじゃないか思いますね。

フェル:なるほどね。僕は最近メルセデスのGクラスを買ったんですけど、本当に買ってよかったなと、所有してよかったと感じてますけどね(笑)

河口:それはクルマの話ですか、それともそれを使った状況がよかったんですか。

フェル:両方かな(笑)。スキーに行ってまだ雪のある道を入っていくと本当にすごいところを走れるわけです。あのクルマ。

河口:それ1人で行ったんですか。

フェル:あの、たまたま向こうで知り合った人がいて(笑)。落ちちゃう、落ちちゃう、大丈夫だよ、みたいな、そういう感じで、楽しかったです(笑)。みなさん、こんな話を聞きに来たわけじゃないですよね(笑)。ホントすみません。

河口:フェルさんのような、クルマに所有欲を求めるのってわれわれも含めて古いタイプなんだと思うんですね。若い人たちはそういうものにステータスを感じなくなっている。

フェル:ステータスがなくなっちゃった。だから、いいクルマに乗っていてもすごいって全然思ってくれないということですかね。

 いまの女性はドライブでデートに行くということにあまり価値を見いださない。一生懸命貯金して、いいクルマに乗ってもしょうがないや。世間的には、だからクルマはいらないというような流れになっていると受け止められている気がするんですけど、僕的にはこれはまったくのウソです。みんなが参入しないから、完全なブルーオーシャンなんですよ、この市場は。

河口:ブルーオーシャン(笑)

フェル:ドライブデート市場は完全なブルーオーシャンですね。このあいだも広報車でアルファロメオの4Cをお借りしたんですけど、あれなんてすごくよかったですよ(笑)

河口:クルマがよかったのか、いい思いができたのか、どっちです(笑)

フェル:いや…(笑)。言いたいのは、今の若い方はクルマにあまりステータスを感じない、バリューを感じないとされているけど、一方でまた、そういう女性たちも含めてクルマの楽しさを経験してないのか、食わず嫌いというか。クルマでどこかに出掛けて楽しい思いをするということを経験したことがなくて、どうせつまらないと思っている方がいっぱいいる。

 ところが実際に行ってみるとすごく楽しかったと。また行きたいとなるわけで、また行きたいの、行っちゃう? とそういう流れに(笑)。でもこれはあくまでジャーナリストの仕事で、いやらしいことは別にないんですけれども。

河口:いやらしいこと…。

フェル:いや、やましいことはまったくないです。一点の曇りもないんですけれども、ただ非常にそういった市場は芳醇に残っているという気もしますけれどもね、それはどうですか。

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「ドライブデートは、今や完全なブルーオーシャン」の著者

フェル

フェル(ふぇるでぃなんと・やまぐち)

コラムニスト

堅気のリーマン稼業の傍ら、細々と物書きの真似事をしております。最近は講演やらテレビ・ラジオへの出演も増えてきました。いったい本業は何なのか自分でもよく分からなくなっています。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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