みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
英国車マニアの間でその名も高い、木村基茂氏が興味深いプロジェクトを立ち上げられたのでご紹介を。一世を風靡した「MINI freak」と「LAND ROVER MAGAZINE」の元編集長、と言えばご存じの方も多いでしょう。氏が立ち上げたのは初代のレンジローバー・所謂クラシックレンジの保証付き販売です。ローバーを扱う“専門店”はいくつも有りますが、最新でも20年オチの初代レンジに、購入後1年間の修理保証と2年間の買い取り保証を付けて売る店は空前にして今のところ絶後です。プロから見れば相当に無理筋の計画です。大丈夫なのでしょうか。面白そうなので早速小田原までヒヤカシ……いや試乗に行ってきました。

木村氏がパートナーに選んだのは小田原の澤地自動車。創業1928年の超老舗です。その昔、クルマがすぐにエンコしてしまう時代には、走り屋が箱根の山を上る前に点検整備に寄るような店だったそうです。1987年にオースチンローバージャパン正規販売店になりましたが、2006年ローバー社解体のゴタゴタで正規販売店からは離脱しています。今は正規販売店ではありませんが、ローバー車の“駆け込み寺”として、その筋の方からはつとに有名なファクトリーを備えています。

西湘バイパスを中心に1時間ほど試乗させてもらったのですが、いや本当に良かったです。嫌な軋み音なぞ一切出ず、本当にピシっと引き締まった走り。高速でもヨレないでキチンと真っ直ぐ走る。弱点のエアサスもトラブる前に交換済み。ホントに20年オチのクルマなの? 逆サバを読んでいるのではと疑うほどの出来栄えです。素性の良い個体であることは勿論ですが、クルマは手をかければその分良くなるのだなぁ、と改めて思いました。

このクルマの魅力は何と言ってもコンパクトなことでしょう。巨大なクルマのイメージが有りますが、全幅なんて実は1780mmしかありません。ゴルフだって今や1800mmも有るんですからね。昔のクルマは本当に小さいです。

今までは一部の好事家が、自分でクルマを探して、自分で工場に持ち込んで、カネと時間をかけてコツコツ仕上げていくのがこのテのクルマとの付き合い方でした。早い話、それを完パケで、しかも保証付きで販売しようというのが木村さんのプロジェクトのキモであります。

ご興味の有る方はコチラへ。
これから順次増やしていく計画とのことですが、今は在庫が3台しか無いので早い者勝ちです。
お待ちしておりました、マツダ地獄。マツダファンとしては歓喜の極みです。
私も先日、試乗して参りましたが、(お金があれば...)是非とも購入したいクルマだと思いました。日頃は軽トラライフなので、あの強烈に低いドラポジは心が昂りますね。マニュアルってやっぱり面白いと思いました。
それにしても、ロードスターワンメイクレースで、ライバルメーカーである筈の開発主査さんたちが一同に介してのドライビングというのは、画期的ですね。(私が無知なもので、他にも同じケースがあればご指摘頂いて結構です。)(2015/09/15 00:38)