三菱自の技術者は今何を考えているのか(1)

第399回 三菱自動車 執行役員 鳥居 勲氏インタビュー【その1】

 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 先日クボタの工場に見学に行ってきたのですが、その際のリポートができましたのでご報告を。日経ビジネスオンラインスペシャルでは、久保(俊裕)代表取締役副社長執行役員に工場をご案内いただき、日経テクノロジーオンラインスペシャルでは、おフランス帰りのピエール種田(敏行)エンジン技術部長にエンジニアのお仕事について詳しくお話をうかがっています。

1300度の高温で、鋳型に流し込まれるのを待つ鉄。10メートル離れていても顔に熱を感じます。

 クボタというと、どうしてもトラクターや田植え機などの農機具のイメージが先行しがちですが、実はもともと水道管の会社で、今では取水から排水まで、一気通貫で主要製品を供給する「水の総合ブランド」です。

 連結売上高は約1兆6000億円と兆超えの巨大企業。海外比率は実に65%と、「隠れたグローバル企業」でもあります。海外志向の学生さんはクボタに入りましょう(入れてくれればですが)。リストラに怯えながら南武線に乗って通勤されている方もクボタに転職しましょう(こちらも入れてくれればですが)。仕事はいくらでもあります。

鋳物が冷えて固まったら、砂で出来た鋳型を崩して中身を取り出さなければいけません。青い作業服姿のオペレーターが見えますでしょうか?アームスーツさながら。すごい迫力です。

 「せっかく工場に来てくれたので」と、鋳物工場の職人さんたちが作って下さったワンオフの鋳物製フェル印プレート。CADで図面を起こして、マシニングセンターでアルミを削り出して木型を作って、それを砂製の鋳型に転写して、ドロドロに溶かした1300度の鉄(現場では”湯を入れる”と言っていました)を流し込んで……。メチャ手間がかかっています。ありがたや。これは貴重品。重量は実に15kg。拙宅の玄関ホールにドカンと飾ってあります。

左からアルミ製の木型、砂の鋳型、そして鋳鉄でできた製品です。工場のみなさま。ありがとうございました!家宝にいたします。

 週末はスーパー耐久 第5戦 富士SUPER TECに行ってきました。先日我々がポルシェで出場した、もてぎのアイドラーズで腕を貸して下さった植松忠雄選手がドライバーを務めるY's distraction GTNET GT-Rを応援するためです。

GT3クラスのGT-R。コックピットはこのようになっています。左ハンドル仕様なんですな。うーむ。スパルタン。

 10時間の長丁場で争われるこのレース。最高時速が100kmも違う複数のクラスが、50台以上も入り乱れて走るので、乱戦が予想されます。

速いクルマにはウエイトハンディが課せられます。ST-XクラスとST-1クラスは、1位に30kg、2位には20kgそして3位には10kgの重りを、車両に積まなかればならないのです。助手席に当たる部分に、このようにネジ留めされています。

 前日の予選は、アタックラップでインタークーラーのホースが抜けて涙のパワーダウン。決勝は6番手でスタートです。順調に順位を上げ、これはイケるかも……と思った矢先に「クルマが真っ直ぐ走らない」と無線が入る。ピットインすると、まさかのドライブシャフト破損。

こちらは通常のピットイン風景。順調に順位を上げていきます。

 この修理に50分もかかってしまい、また他のクルマにさしたるトラブルも発生せず、結果は8位となりました。今回はマシントラブルに泣かされた結果となりましたが、来月の岡山で挽回して、年間ランキング3位入りを目指して頂きたいと思います。

「あー。折れてる……」と溜息が漏れた瞬間。来月の岡山に期待しましょう。

 さてと、久し振りにヨタが長くなりましたが、本編へと参りましょう。

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著者プロフィール

フェルディナント・ヤマグチ

フェルディナント・ヤマグチ

コラムニスト

堅気のリーマン稼業の傍ら、細々と物書きの真似事をしております。最近は講演やらテレビ・ラジオへの出演も増えてきました。いったい本業は何なのか自分でもよく分からなくなっています。

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