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セレナ開発指令「ドリフのコントをどう防ぐ?」

第364回 日産セレナ【開発者編・その1】

2016年12月26日(月)

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 セレナが好調だ。

 言葉の好き嫌いは別にして、このクルマの最大のウリである「同一車線自動運転技術」、と“自動運転”を標榜するプロパイロット機能をオプションで選択する人は実に7割とのこと。発売当初、プロパイを選ぶ客はせいぜい4割程度と踏んでいた日産自身が、その選択率の高さに驚いているそうだ。

 単眼カメラでユニットを安価に組み上げ、ファミリーカーに搭載するという日産の作戦は、見事に“当たった”ことになる。プロパイの他にも、足をかざすだけで開閉が可能なオートスライドドア、いちいちドア全体をガバッと開く必要の無いデュアルバックドア等、「痒い所に手が届く」ギミックが山盛りだ。

 セレナ成功の秘密を開発エンジニアに直撃取材して来た。
 お話を伺うのは、日産自動車の磯部博樹さんである。

「足をいくら一生懸命振っても、ドアは開きません」

「試乗編」の記事で厳しめのことを書いたにもかかわらず、広い心で対応してくださった第二製品開発本部第二製品開発部第三プロジェクト統括グループDCVEの磯部博樹さん。

F:はじめまして。今日はよろしくお願いします。試乗編の記事(「あれれ?セレナの自動運転が突然“職場放棄”」)は既にご覧いただきましたか?

磯部さん(以下、磯):はい。読ませて頂きました。

F:プロパイに関して、ちょっと厳し目のことを書いてしまい、大変失礼いたしました。

:いえいえ。

F:とても意外だったのは、非常に走りがしっかりしていた、ということです。プロパイばかりが取り上げられていますが、セレナはクルマとしての基礎がとてもしっかりしている。そういう印象を受けました。

 クルマ造りのお話は後でたっぷり伺うとして、最初にオートスライドドアの事を聞かせて下さい。前号(「セレナの自動運転、昔の教習所の鬼教官みたい!」)でも書いた通り、セレナを買ったばかりの友人夫妻が、ご主人だと普通に開いて、奥様がやるとピクリとも反応しない。奥様の方は「どうして私じゃダメなのよ!」、と怒り心頭です。

:なるほど、奥様だと開かなかった。

F:はい。人によって反応にバラツキが有る。どうしてこういう現象が起きるのでしょう。

:足を振ると逆にダメなんですよ。足をこうやってドアの下にまっすぐ入れて、スッと抜く、という一連の動作でしか開かないように設定しているんです。

F:ああ、確かに彼女は車体の下に足を入れて左右に振っていましたね。それでいくら振っても動かないじゃない!と。どうなってるのよ!キー!と(笑)

:いくら足を一生懸命振ってもダメなんです。そういう動きには反応しないよう、敢えて設定してあるんですね。

 ホテルのカードキーってありますよね。カードを穴に入れてスッと抜くと、青いランプがぱっと点く。あの操作イメージです。入れただけでも開かないし、横にガシガシ振っても開かない。スッと入れてスッと引き抜く。そうして頂ければ、100%きっちり開きます。

F:なるほど。これはリエチ(ドアが開かないとお怒りの蔵本理枝子さん)に教えてあげなくちゃな。

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「セレナ開発指令「ドリフのコントをどう防ぐ?」」の著者

フェル

フェル(ふぇるでぃなんと・やまぐち)

コラムニスト

堅気のリーマン稼業の傍ら、細々と物書きの真似事をしております。最近は講演やらテレビ・ラジオへの出演も増えてきました。いったい本業は何なのか自分でもよく分からなくなっています。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官