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「残業規制100時間」で過労死合法化へ進む日本

いったい、何人の命を奪えば気が済むのか?

2017年3月14日(火)

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 全くもってワケがわからない。
 意味不明。イミフだ。

 これは「日本という病」?あるいは「経営者という病」というべきか。

 しかも、感度が低い。なんなんでしょ。この感度の低さ。

 元・電通社員、高橋まつりさんが自殺に追い込まれた際に、
「月当たり残業時間が100時間を超えたくらいで過労死するのは情けない。会社の業務をこなすというより、自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない」
と某大学教授がコメントし、世の中の人はいっせいに批判した(当人は、高橋さんの事件が報じられた同じ日に公表された過労死白書に対するコメントだったとしている)。

「過労自殺した女性を『情けない』と吐き捨てた」
「こういう人たちが労災被害者を生み出している」
「死者にむち打つ発言だ」と。

 そのとおり。こういう人たちが「労災被害者」を生み出しているのだ。

 というのにどういうわけか、“今”「好きで長時間働いてなぜ悪い」「残業を規制するのはおかしい」という意見があちらこちらに飛びかっている。なるほど。あのときは炎上を恐れて言わなかったけど、「100時間超えたくらいで……そのとおりだよ~」と思った人たちが、かなりの数いたってことだ。

 ええ、そうです。残業規制を巡る問題である。

 そもそも「残業の上限を規定して罰則を設ける=働き方改革」ではない。

 厚生労働省によれば、
「『働き方改革』は、一億総活躍社会の実現に向けた最大のチャレンジであり、日本の企業や暮らし方の文化を変えるもの」
とある。

 長時間労働を日本の文化ととらえれば、一種の働き方改革になるのかもしれないけど、私には単なる法律上の問題としか思えない。

 36協定を抜け道に残業を青天井にしてしまっている企業に、「言ってもわかんないんだったら、罰則をつけるぞ!」と言ってるだけ。

コメント72件コメント/レビュー

明治維新後に「時代は変わった、追いつけ追い越せて」とがんがん働いた。
敗戦して「時代は変わった、復興だ、人並みの生活だ」とがんがん働いた。
最後の戦争に突入する前夜、政治は腐敗し、農民や工場労働者は貴族達が支配していることに気づきはじめていた。そして、今もまた、戦後貴族の姿が見えてきて、「何かおかしい。」と民衆が気づきはじめた。みんなでがんばろうとガムシャラに働いた苦労の共感や、ささやかな達成感もなくなっていた。庶民のあぶく銭マネーケームは終わり、貴族の巨額マネーゲームも破綻して、取り残されているのは普通の庶民である。
株主が喜ぶならば、人件費を増やさないこと、合理的に減らすこと。そうしなければ利益が出なくて株価が上がらない。株主にほめられたい経営者は、製造拠点を国外に、国内製造はロボットに、クリエイティブなサラリーマン達は少数精鋭部隊にしてきた。
人の気持ちは、その人の一生を超えて時代の大きなうねりに影響される。同じ残業でも、30年前と今では意味が違う。そもそも、必死になって人件費を削って誰が得をするというのか。株価のマネーゲームに組み込まれたとしても、人の命はコンティニューできない。(2017/03/22 14:33)

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

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「「残業規制100時間」で過労死合法化へ進む日本」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

明治維新後に「時代は変わった、追いつけ追い越せて」とがんがん働いた。
敗戦して「時代は変わった、復興だ、人並みの生活だ」とがんがん働いた。
最後の戦争に突入する前夜、政治は腐敗し、農民や工場労働者は貴族達が支配していることに気づきはじめていた。そして、今もまた、戦後貴族の姿が見えてきて、「何かおかしい。」と民衆が気づきはじめた。みんなでがんばろうとガムシャラに働いた苦労の共感や、ささやかな達成感もなくなっていた。庶民のあぶく銭マネーケームは終わり、貴族の巨額マネーゲームも破綻して、取り残されているのは普通の庶民である。
株主が喜ぶならば、人件費を増やさないこと、合理的に減らすこと。そうしなければ利益が出なくて株価が上がらない。株主にほめられたい経営者は、製造拠点を国外に、国内製造はロボットに、クリエイティブなサラリーマン達は少数精鋭部隊にしてきた。
人の気持ちは、その人の一生を超えて時代の大きなうねりに影響される。同じ残業でも、30年前と今では意味が違う。そもそも、必死になって人件費を削って誰が得をするというのか。株価のマネーゲームに組み込まれたとしても、人の命はコンティニューできない。(2017/03/22 14:33)

残業規制の問題を労働問題と捉えるからおかしい。まず人権問題と捉えない限り今後も過労死はなくならない。人間の命が大切か、企業の存続が大切か。残業を減らしたら企業はなくなるのか?企業がなくなるのは、経営者の無能故である、東芝がいい例だ。日本の社会は武士の時代から滅私奉公を押し付けてきた。仕事に命を賭けよ、電通の鬼の吉田語録が典型例である。最先端の広告会社が未だにアナログなことを押し付けていたとは驚きでした。連合は一体企業の味方か、安倍政権に媚びているのか、決して労働者の味方ではない。日教組も教師の部活動等のサービス残業になんら対策を打とうとしていない。あれだけ基地や反安倍を唱えながら身内の最も基本的な問題を解決しようとしない。医療や労働衛生の専門家が集まり、日本の労働のあり方を根本的に人権問題として議論しなければ、今の司法、政治の状況では百年河清を待つに等しい。もっとマスコミも、国民も、声を上げないと日本は死へと向かう。(2017/03/20 20:47)

繁忙「期」の話がありましたが、経営者側だけでなく、私達消費者(お客様)が
過剰なサービスを求めてきたことも一因と思います。

残業時間を徹底的に短縮(ゼロにする)には、
・24時間営業等のサービス時間を短縮する
・繁忙期以外の期間のレイオフ(シワ寄せはおのずと期間雇用にいくでしょうが)
・繁忙期は(素人仕事が多くなるので)製品品質は当然下がる
・当然お正月三が日からの初売りはなし
・ストライキで交通インフラや医療機関が止まることもある
といったことを消費者も受け入れる必要がありますが、その覚悟、皆さんおありなんですよね?


私は、定時後に「今日中になんとかしてくれ」というお客様の要望で徹夜になったり
深夜にや土日に呼び出された経験が何度もあるので賛成したいですが、
お客様にも一定の負担をしてもらえず同じサービスを同じ料金でということになると
一番シワ寄せがくるのは、“実質的に”裁量がない管理職になるんですよね。
(河合さんご存知と思いますが、メンタルヘルス不調者は、20代より40代の方が多いですよね)(2017/03/19 22:18)

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