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中年男の恋路を邪魔する「セクハラ」乱用社会

言葉で救われた女性は多いけれど…

2018年4月3日(火)

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「セクハラ」と指弾されることを恐れて、思いを寄せる人に声すらかけることができない男性が増えている…

 今回は「やわネタ」でありそうで「深刻な問題」、「個人の問題」でありながら「社会問題」とも言える問題について考えてみようと思う。

 「おい!何言ってるか分かんないぞっ! なんのテーマだ?!」
と憤っている人もいるかもしれませんが、私自身、この期に及んで「どうやって言葉を綴るべきか」悩んでいるので仕方がないのです。

 っと、アレコレ前置きするより、さっさとお読みいただければ分かるので、まずは40代の独身男性の話をお聞きください。

 「私は母が早くにアルツハイマー型の認知症になってしまったので、母の面倒をみながら働いてきました。上司の理解もあり、地方や海外出張はテレビ会議などで免除してもらうなど、仕事と母の世話をなんとか両立してきました。プライベートな時間なんてないので、当然結婚はできません。なので、『生涯独身』を覚悟していたんです。

 ところが3年前に母が他界。お恥ずかしい話ではありますけど、パートナーが欲しくなりましてね……。平均寿命まで生きてもあと30年以上あるし、子どもが欲しいという気持ちもあります。

 ただ、結婚紹介所などを利用するのは抵抗がある。自然とそういう形になればいいなぁ、と。この歳で図々しい話ですが、自然の流れでパートナーが見つかればいいと思っているんです。

 でもね、“自然の流れ”って、今のご時世、すごく難しいですよね?

 なんやかんや言っても、人間関係は仕事関係が中心になります。会社関係の女性だと、『セクハラになってしまうんじゃないか』って躊躇してしまうんです。

 コレ、言い方がスゴく難しいんですけど……、やっぱり男は単純だし、バカ。
 私のように枯れた年齢になっても、女性の気持ちが全く分からない。食事に誘うのもセクハラになりそうだし、ものすごいコミュニケーション能力の持ち主じゃないと、難しいですよね。

 うちの会社は社内恋愛を禁止しているわけでもないし、社内結婚したカップルもいます。
 ところが、「#me too」以降、会社も過敏になっていまして。ウワサになっただけで飛ばされるケースが出てきた。
 しかも、たいがいは男性が左遷です。先日も、30代の女性が会社辞める理由を上司から聞かれ、『元カレの男性(社員)にセクハラされた』と答えたんですよ。

 そしたら、その彼は大阪に異動になったんです。人事は、異動とセクハラ発言は関係ない、と説明していますが、実は彼女、ヘッドハンティングされて辞めるんです。そのことを会社に知られたくなくて、元彼をだしに使ったみたいなんです。

 まぁ、なんか情けない話をお聞かせしてすみませんね。私のような恋愛下手の人間は、いろんな意味で生きづらいのです。あ、こんな話を河合さんにすること自体セクハラになるんですかね? もし、ご気分悪くされたら申し訳ないです」

 男性は某大企業に勤める40代のビジネスマンである。

コメント50件コメント/レビュー

40代既婚男性です。

 「危うきに近寄らずと考えている男性(特に上司)が非常に多い結果、女性側へのアプローチが少なくなっていること」「特に、若い女性は立場も弱く自分に自信がなく、承認欲求が強いこと」などの状況に照らせば、20代女性に対し、「相手の立場・考えかたを理解し承認する」という相手本位の姿勢さえ忘れなければ、別に年齢・容姿などそれほど問題なく、仲良くなれると思います。周りを見ていると。
 多くの日本人男性は、特に年下の人に対し、「大変だよね」「よく頑張っているよね」などと、どうして、みんな言わないのでしょうかね。言うだけタダなのに。また、ローリスク・ハイリターンなのに。そもそも、そのような感情自体、生じてきていないのかな。
 本文の40代男性は、「私が結婚したい!」という、まず自分本位の姿勢が強すぎるため、それが必然的に相手に伝わり、かなりのマイナスだと思います。本当はそうなんだけどそれを隠し、「あなたのことが知りたい」「あなたに幸せになって欲しい」という気持ちで意中の女性(できれば、それ以外のスタッフや、顧客、通り過ぎる野良猫などにも(笑))に接すると、かえってうまくいく可能性が高くなるのでは、と思います。
 逆説的ですが、自己本位よりも他人本位で接すると、かえって自己利益となるものだと思います。そのように考える人が少数派であるため、考え方を切り替えると途端にブルーオーシャンになると思います。(2018/04/05 18:25)

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「中年男の恋路を邪魔する「セクハラ」乱用社会」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

40代既婚男性です。

 「危うきに近寄らずと考えている男性(特に上司)が非常に多い結果、女性側へのアプローチが少なくなっていること」「特に、若い女性は立場も弱く自分に自信がなく、承認欲求が強いこと」などの状況に照らせば、20代女性に対し、「相手の立場・考えかたを理解し承認する」という相手本位の姿勢さえ忘れなければ、別に年齢・容姿などそれほど問題なく、仲良くなれると思います。周りを見ていると。
 多くの日本人男性は、特に年下の人に対し、「大変だよね」「よく頑張っているよね」などと、どうして、みんな言わないのでしょうかね。言うだけタダなのに。また、ローリスク・ハイリターンなのに。そもそも、そのような感情自体、生じてきていないのかな。
 本文の40代男性は、「私が結婚したい!」という、まず自分本位の姿勢が強すぎるため、それが必然的に相手に伝わり、かなりのマイナスだと思います。本当はそうなんだけどそれを隠し、「あなたのことが知りたい」「あなたに幸せになって欲しい」という気持ちで意中の女性(できれば、それ以外のスタッフや、顧客、通り過ぎる野良猫などにも(笑))に接すると、かえってうまくいく可能性が高くなるのでは、と思います。
 逆説的ですが、自己本位よりも他人本位で接すると、かえって自己利益となるものだと思います。そのように考える人が少数派であるため、考え方を切り替えると途端にブルーオーシャンになると思います。(2018/04/05 18:25)

「セクハラの加害者」にされないために女性の同僚や部下とは最低限のコミュニケーションしかとらないという意見が多いですね。そのため女性社員はますます出世しにくくなるでしょうとの突き放した意見も。リスクから身を守りたいという気持もわかりますが、会社として、社会として、それでよいのでしょうか?敵意の応酬ではなくお互いを思いやることで落としどころを探っていけないものでしょうか?(2018/04/05 17:55)

外野はともかく、相手が嫌だと表明すれば、それはハラスメントです。そうしなければ、いじめはなくせない。この点で忖度はしないのがよい。恋愛の駆け引きや押しの一手は、過去のもの。止めてと言われたら止めなければいけない。それが現代の掟。それくらいはなどと、自分の都合や思い込みは、禁止。さらっと流せるような安易なものだけでなく、陰湿で執拗なものが増えている中では、やめてください、を絶対的なものとしなければ、弱者は救われない。(2018/04/05 12:50)

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