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官僚セクハラを「色仕掛け」と批判する日本の闇

米国では「#Me Too」でピュリツァー賞

2018年4月24日(火)

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“セクハラ事件”に一定の理解を示す人が相当数いたことは驚きだ

 今回は「演じざるをえない人」というテーマで、アレコレ考えてみる。

 今日はどんな問題が起きているのだろうか?
 またもや「マジか??」といった信じがたい対応を、頭のいい人たちは繰り広げているのだろうか?

 ええそうです。先週、フツーでは考えられないような対応と反応が繰り返された、財務省の福田淳一前事務次官の“セクハラ事件”である。
 この件に関しては山のような意見が語り尽くされているので、もはやネタにするのも憚(はばか)られる。と同時に、本件に女である私が意見をちょっとでも述べた途端、「感情的」「フェミニスト」「女もセクハラする」と戦闘態勢に入る人たちが想像以上に多く、少々うんざりしている。

 だが、これまで散々セクハラ問題を取り上げてきた身としては、書かざるをえない。

 といっても福田氏のセクハラ行為や、責任の取り方うんぬんに今さら言及するつもりはない。
 被害者の女性記者に対する“美しい言葉”を利用した対応および意見について、だ。

 「人権」という美しい言葉に乗じた、麻生太郎財務大臣及び財務省の「被害者出てこい!」発言。

 「不徳のいたすところ」という謙虚な言葉に乗じた、テレビ朝日の「(週刊誌に音声データを渡したのは)報道機関として不適切な行為」発言。

 「全体をみれば」というもっともらしい言葉を使い、「同社がどういう調査をしたか知らないが、会話の全体をみればセクハラに該当しないことは分かるはずだ」とした福田氏の発言。

 どれもこれも、わが国の“お偉い人”たちが自らの醜い感情を隠すために放った“正論”で、私の脳内の突っ込み隊は大騒ぎだった。だが、世間は意外にもそうではなかった。
 例えば、私が先週水曜日にコメンテーターで出演したテレビ番組で、「財務省の対応について、『問題なし』「問題あり』『わからない』のどれか?」と視聴者に投票してもらったところ、次のような結果になった(この時点では、まだテレ朝の会見は行なわれていない)。

  • 「問題なし」1023票
  • 「問題あり」1770票
  • 「わからない」309票

 問題ありが一番多いとはいえ、問題なしの意見も多いことに正直驚いた。

 しかも、私が番組内で、
 「福田さんの人権を守ることに異論はない。でも、それは、音声データの分析、編集の有無を検証すればいいし、録音された日付と場所に行っていないことは、当人の行動や携帯記録、お店の人たちへの聞き取りで潔白を証明できる」
と発言したことに対しても、
 「それを財務省がやってるんでしょ? 訴えた人が出てこないことには正確なことはわからない」
 という、私の知能では理解不能なTwitterをもらい困惑した。

○当たり前に囚われる存在(=ジジイ)が、会社の残念度合いを上げる。痛快でありながら、「自然とそうなる」階層組織の闇に恐怖すら感じました。「ウソをつく」「無責任」「頑迷」でありながら自覚がない、悪気もない存在をどう処していくのか、考えさせられます。

(一般企業勤務 40代)

○現場、人間に対するリスペクト、その可能性を信じている著者の一貫した想い、愛情が伝わってきました。本書で書かれていた「合言葉」と「道具」、「仕事の意義、価値の伝道師」が教育担当を務める私の行動指針であることを教えていただき、改めて自分のスタンスが確認でき、勇気をいただきました。

(早期退職後再就職 56歳)

本書は、

自分は責任感が強い!
自分は女子力は高い!
自分は会社や上司に一切不満がない!

という人には役に立たない本です。

コメント25件コメント/レビュー

最近男女ネタが続いていますが、まず、地位の高い人、権威と権限を与えられている人の傲慢さ官僚の国民を見下した態度?官僚には国民があって飯を食べさせてもらっているという意識を持って行動してもらいたいです。(退職金の過多も含めて)
 もう一つは、この国の政治の在り方として、個人的な問題と、国全体の問題を分けて、国際社会の中でどう国のかじ取り、財政をどうするか?並行して論議しなくては。リーダーと部下の問題と組織全体の問題は密接に切っても切れないところはあるが、組織のミッションの中で個々の役割・責任を果たす、個々が真剣に働く。真剣に働かない個々は早く切り離すべきと考えます。(2018/04/26 12:42)

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「官僚セクハラを「色仕掛け」と批判する日本の闇」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

最近男女ネタが続いていますが、まず、地位の高い人、権威と権限を与えられている人の傲慢さ官僚の国民を見下した態度?官僚には国民があって飯を食べさせてもらっているという意識を持って行動してもらいたいです。(退職金の過多も含めて)
 もう一つは、この国の政治の在り方として、個人的な問題と、国全体の問題を分けて、国際社会の中でどう国のかじ取り、財政をどうするか?並行して論議しなくては。リーダーと部下の問題と組織全体の問題は密接に切っても切れないところはあるが、組織のミッションの中で個々の役割・責任を果たす、個々が真剣に働く。真剣に働かない個々は早く切り離すべきと考えます。(2018/04/26 12:42)

多くの皆さんのご意見が、男女の性差に注目しすぎているように思います。

問題の本質は、福田氏が優越的な地位を悪用して業務とは全く関係ないところで、他人に対して自己(福田氏)の利益に向けてまるで幼児のように強制を行なったということ。財務省のNo.1としてはあるまじき行動を取っておきながら、それを反省もしていないと言うことです。

世の中は、早くも退職金論議に進んでいますが、世界における日本人の品位に関わる根本的な問題として議論を深めていただきたい。

有料チャンネルで”フーテンの寅さん”をよく見ますが、あの頃の日本と比べると現在の日本は随分とまともになっています。(2018/04/25 17:14)

セクハラに甘い日本人がこんなに多いことに対して、驚愕の一言です。(2018/04/25 13:33)

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