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「4時間でぼろ儲け企業」と塀なき刑務所の接点

低い再入率を支える刑務官の優しさと厳しさ

2018年5月8日(火)

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多くの刑務所では、外からみるとただの物理的な塀が、中に入ると“正に壁”として存在する(写真:高口裕次郎/アフロ)

 今回のテーマは「自首」、いや「自主」。
 しょっぱなから、ギャグにもならないオヤジギャグ(オババギャグ? 笑)で申し訳ない。が、連休のリフレッシュな気持ちもつかの間、現実の“塀の中”で萎えそうになっている気持ちに喝を入れるべく、自主的に動く、ことについてアレコレ考えてみようと思った次第だ。

 「人間関係がイヤだった」との理由(本人説明)から、22日間の逃亡劇を演じた男が収容されていた松山刑務所大井造船作業場(愛媛県今治市)は、ご承知のとおり「塀のない刑務所」の異名をもつ開放的矯正施設である。

 その開設に尽力したのが、一代で造船・海洋を中心とした来島グループ(来島ドックグループ、180社を超える巨大企業群)を作り上げた坪内寿夫氏(故人)だ。坪内氏は誰もが匙(さじ)を投げるような倒産寸前の企業を、ことごとく引き受け、蘇らせた。

 その手腕を強引すぎると批判する人もいるが、そこには「現場の従業員たちを路頭に迷わせたくない」との強い信念があった。

 1961年、坪内氏は来島ドックの大西工場(現:新来島どっく大西工場)を新設する際、松山刑務所の構外に泊まりこみ作業場として、木造平屋建ての大井作業場を開設。この更生保護事業が、現在の松山刑務所大井造船作業場の原点である。

 受刑者が収容されている鉄筋5階建ての寮舎(友愛寮)は出入り自由。部屋には鍵がなく、窓の鉄格子もない。刑務所の作業員は大西工場で一般従業員と一緒に働き、区別されているのはヘルメットの色のみ。作業のスキルアップに必要な資格取得の際には、一般従業員の上司から指導を受ける。

 休日には地域の海岸や神社、駅の周辺の溝、標識などの清掃活動にも積極的に参加し、受刑者たちで自治会を組織し受刑者を管理するシステムを取るなど、受刑者として厳しい規律を課せられる以外は、当人たちの自主性に任されている。

コメント12件コメント/レビュー

厳罰化、大いに結構。

日本人は既にコモンセンスを失いつつある。悪い意味でのアメリカ化になっている。
アメリカは人種により生活のセンスが異なるが、日本は年代別で生活のセンスが異なっている。しかも自尊心が無駄に高い日本人は、譲ることも知らない人が多いからさらにタチが悪い。
信じる者は馬鹿を見て、実直な者は損をするのが今の時代なら、性悪説、厳罰化でゆくべき。コモンセンスを叩き込むのはその後。信頼が芽生えるのはさらに後。

しかも、現在は罪に対して罰が軽すぎる。刑期は更生を目的としているようだが、再犯者は高止まりしている。ならば、もう二度と刑務所は御免だ、ぐらいの刑罰を与えるか出てこられないようにするかしないと、ストーカー規制法で捕まった者が、釈放後対象を殺害する、なんて事が起きかねない。小金井の事件は他人事ではない。(2018/05/09 09:47)

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「「4時間でぼろ儲け企業」と塀なき刑務所の接点」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

厳罰化、大いに結構。

日本人は既にコモンセンスを失いつつある。悪い意味でのアメリカ化になっている。
アメリカは人種により生活のセンスが異なるが、日本は年代別で生活のセンスが異なっている。しかも自尊心が無駄に高い日本人は、譲ることも知らない人が多いからさらにタチが悪い。
信じる者は馬鹿を見て、実直な者は損をするのが今の時代なら、性悪説、厳罰化でゆくべき。コモンセンスを叩き込むのはその後。信頼が芽生えるのはさらに後。

しかも、現在は罪に対して罰が軽すぎる。刑期は更生を目的としているようだが、再犯者は高止まりしている。ならば、もう二度と刑務所は御免だ、ぐらいの刑罰を与えるか出てこられないようにするかしないと、ストーカー規制法で捕まった者が、釈放後対象を殺害する、なんて事が起きかねない。小金井の事件は他人事ではない。(2018/05/09 09:47)

量産製造を経験して居ると不良ゼロが如何に能率が悪いかを知ることが出来ます。現在の日本の社会は全てに於いて不良ゼロを貫こうとする非効率社会です。
サービスの対価も払わずコンビニではサービスが悪いと店員をなじり、人心はギスギスし、警察はわかりにくい標識を建て全てを違反で片付け罰金を課します、標識のしたで注意する方が先のはずなのに。全てが厳罰主義、不良ゼロを目指します。
これでは有る意味一億過労社会です。
それで良いと思っているのが今の政府と政治家で、
文中の塀の無い刑務所の創始者が生きておられたらさぞ嘆かれる世の中になったと悲しまれることやら。(2018/05/09 09:39)

私が彼を疑えば、彼は私の大事なものを盗む。これは、重要なな真理です。でも、真理は100パーセント保証はされていません。これもまた、真理です。真理が一部破壊された時にどう対応するかが大切だ、とこの論説は言っているのだと思います。この対応能力の寛容さが全てでは無いでしょうか。歴史を見れば・・・(2018/05/08 21:42)

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