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現実、企業は50歳以上を“使う”しかないのだ

では、使われる側はどんな努力をなすべきか?

2017年5月23日(火)

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 3年後の2020年。大人(20歳以上)の「10人に8人」が40代以上になる。50代以上に絞っても、「10人に6人」だ。

 要するに東京オリンピック開催時(予定どおり開かれれば…)、どこの職場も見渡す限りオッさんとオバさんだらけになるってこと。

 いかにこれが深刻な状況かは、下のグラフをごらんいただけば一目瞭然である。

作成:一般社団法人未来医療研究機構 長谷川敏彦代表。「愛知への提言」(長谷川敏彦氏編著)掲載資料より引用

 このグラフのように「0」を50歳に日本人口を二分割すると、すごくないですか? しかも、現在はまさしく“上下”が逆転する転換期で、50歳以上対策をどうにかしなきゃで悪戦苦闘する時期なのだ。

 50歳を過ぎた社員をどうやって「会社の戦力にする」かで、会社の寿命が決まるといっても過言ではない。“追い出し部屋”だの、希望という名の“絶望退職”で、働かないオッさんをやっかいばらいしたがる会社は後を絶たないけど、使えるものを使わないことには、会社がつぶれることになりかねないのである。

大和証券は再雇用した営業職の年齢制限を撤廃

 先々月、昭和のオッさんたちの常備品だった“仁丹”のアノ会社が、第四新卒を始めたことを取り上げたが(日本と仁丹を救うオッサンの「根拠なき確信」)、「第四新卒採用」には、なんと1800人の応募があったそうだ。

 ふむ。世の中のオッさんも捨てたもんじゃない。というか、やっぱり「オッさんたちがこの国の“希望”なのかも」と思ったりもする。

 と、そんな中、大和証券が「70歳まで」としていた営業職の再雇用の年齢制限を撤廃するとの方針を固めたとの報道があった。

 「年齢を重ねて経験や知識が豊富で、この世代はバブル期に多額の収益を稼いだ社員が多い。顧客も高齢化していくので、営業も同世代の方が効果的だ。多くの顧客と信頼関係を築いてきた社員に長く勤め続けてもらうことで、業績向上につながると期待している」(朝日新聞より)

 実に喜ばしい報道である。ちなみに現在の営業職最高齢は、67歳。後に続く“70歳営業マンの星”となるべくご活躍することを心から期待している。

 でも、その一方で「ホントに企業にとってプラスになるのか」という心配もある。

コメント50件コメント/レビュー

>、「認知の予備力」を蓄える働かせ方を模索し、長期的目線で「高齢者(イヤな言葉ですけど)雇用」を捉えることが肝心なのだ。

一定の仕事だけを繰り返すと、使わない脳細胞が出てきて、放置すれば失われる。普段、やらないようなことをやったり、運動をしたり、人と会話したりすることで使ってない脳細胞を活性化しておける。「認知の予備力」を鍛えるとはそういうことなのだ。

企業の教育担当者や総務部の人事などでも、そこまで学術的に捉えてはいないだろう。しかし、「経験学習入門」(松尾 睦 著)で述べている、「ストレッチ」「リフレクション」「エンジョイメント」をマネジメント・サイクルに取り入れれば、自然と「認知の予備力」を鍛えることにつながるだろう。

>人間が持つたくましさ、困難を乗り越える内的な力である「SOC(Sense of Coherence)」も、年齢と共に高まることが、国内外の実証研究の積み重ねによって確認されている。

SOCは「首尾一貫感覚」と訳される健康社会学の用語らしいが、このSOCは「自己効力感」とも相関関係があるという研究がある。「自己効力感」とは自分の能力に対する自信、それを自分なら成し遂げられるという確信のことを言う。つまり自己効力感の高い人はSOCも高いということだ。

で、この手の学術用語を記事の中にさらりと埋め込んで、河合氏(Ph.D)の豊富な知見を垣間見せるのはいいが、それを、SOCが高い=「暗黙知の高いオッさん」というよう結びつけるのは強引過ぎないか?とも思う。言わんとしていることは分からないでもないが、なんだか50代のオッさんと40代をセット使うという結論ありきの、そこへ導くための理屈づけのような感じがした。

これは穿ちすぎでしょうか?(2017/09/25 17:39)

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

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「現実、企業は50歳以上を“使う”しかないのだ」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

>、「認知の予備力」を蓄える働かせ方を模索し、長期的目線で「高齢者(イヤな言葉ですけど)雇用」を捉えることが肝心なのだ。

一定の仕事だけを繰り返すと、使わない脳細胞が出てきて、放置すれば失われる。普段、やらないようなことをやったり、運動をしたり、人と会話したりすることで使ってない脳細胞を活性化しておける。「認知の予備力」を鍛えるとはそういうことなのだ。

企業の教育担当者や総務部の人事などでも、そこまで学術的に捉えてはいないだろう。しかし、「経験学習入門」(松尾 睦 著)で述べている、「ストレッチ」「リフレクション」「エンジョイメント」をマネジメント・サイクルに取り入れれば、自然と「認知の予備力」を鍛えることにつながるだろう。

>人間が持つたくましさ、困難を乗り越える内的な力である「SOC(Sense of Coherence)」も、年齢と共に高まることが、国内外の実証研究の積み重ねによって確認されている。

SOCは「首尾一貫感覚」と訳される健康社会学の用語らしいが、このSOCは「自己効力感」とも相関関係があるという研究がある。「自己効力感」とは自分の能力に対する自信、それを自分なら成し遂げられるという確信のことを言う。つまり自己効力感の高い人はSOCも高いということだ。

で、この手の学術用語を記事の中にさらりと埋め込んで、河合氏(Ph.D)の豊富な知見を垣間見せるのはいいが、それを、SOCが高い=「暗黙知の高いオッさん」というよう結びつけるのは強引過ぎないか?とも思う。言わんとしていることは分からないでもないが、なんだか50代のオッさんと40代をセット使うという結論ありきの、そこへ導くための理屈づけのような感じがした。

これは穿ちすぎでしょうか?(2017/09/25 17:39)

人生の3ステージモデル(学ぶ、働く、老後)は長寿化によって通用しなくなる。それは現在の年金システムが長くなった老後に対応できないからだ。必然的に人生はマルチステージ化するとリンダ・グラットンは述べている。マルチステージ化というのは、単純に働く期間が長くなるだけと言う意味ではない。一度リタイヤしたあとに、学んだり、働いたり、そういうことを繰り返したりということなのである。

河合氏は、企業は50歳以上を使うしかない、そのために個人はどういう備えをすべきかという視点で論をすすめている。つまり、日本では相変わらず労働者は法律に守られ続けるという前提に立っている。リンダ・グラットンは終始個人の責任としてマルチステージ化する人生についての論を展開している。白人社会の労働観と日本人の労働観の違いなのだろう。

河合氏の主張のポイントとしては、昔に比べて肉体年齢は若いし、脳の年齢も意外と若い。機能低下もやりようではかなり防止できるということ。だから「歳だ!」というのは思い込みに過ぎないというのが氏の主張だ。この点については全くその通りだと思う。で、年寄りは結晶性知能で勝負すべきで、非結晶性知能がまだ高い40代がそれをカバーする業務モデルを構築するのが良いとの主張だ。総論的にはそうなのだと思う。

しかし、日本は労働基準法で使用者を守ってきたから、会社で働く従業員は生涯を通したキャリア・デザインというものにものすごく無頓着だ。主体性もない。会社が何とかしてくれると皆、思っている。総極楽トンボ状態である(笑)。この記事は、リンダ・グラットンの「LIFE SHIFT」を別の観点から眺めた、日本人版の「LIFE SHIFT」とも言える。ほめ過ぎかな(笑)。(2017/09/25 11:39)

今の50代は日本の安定成長期に入社し、仕事してない課長の下、言われるままにドタバタ雑用をこなしてきた人達。マンガのような時代です。
いずれは自分もあの課長のようにゆったり偉そうに会社員を終えることを頭に描いていました。
私も入社時に会社から説明されました。給与は年功序列ですよ、働きとは合わないけれど、年を取るほど必要になる金を若いうちに積み立てていると思ってくださいと。
でも大丈夫です。10年若い世代が50代になったときは、この問題はありません。
丁度今、厄介な世代が会社の厄介な位置にいるというだけです。あと10年耐えられ、その先にも展望がある企業なら時間が解決します。
そう思っているし、このコメント欄もその考えを後押ししてくれています。若い人達は大丈夫なんですから、それで問題ありません。
私は偶然それなりに年相応の役割の中で若手に邪魔扱いされず(本当か?)やれていますが、周りには今回の主人公は沢山いますね。
氏のコラムは読む価値ありませんが、コメント欄を見たくて開けました。
無料会員で読めるコラムなので文句は言いませんが、あまり酷いのも氏の名前に傷が付くと思うので考えた方が良いかもしれませんね。(2017/06/05 10:35)

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