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「飛ばされた…」 それでも強い人の共通項

「左遷論」著者・楠木新氏×河合薫 特別対談(2)

2016年6月17日(金)

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 年功序列が崩壊する中、会社人生で転機を迎える時期はどんどん早まりつつある。

 「理不尽な左遷にも理由がある」「左遷もまた人生のスパイスである」――。

 話題の書『左遷論』の著者・楠木新さんと、『「穴あけ」勉強法』を刊行した当コラムの著者、河合薫さんが「左遷」をテーマに忌憚のない意見を交わす特別対談の後編。今回は、左遷に直面した際の心の持ちよう、左遷をきっかけにした人生の再出発をテーマに、話が進みます。
(編集部)

前回から読む)

気が付かないふり症候群

河合:楠木さんは、著書の中で、部下の不祥事がきっかけで左遷されたと書かれていますよね。

楠木:そうですね。

河合:その時は、やっぱりじくじたる思いだったんですか?

楠木:「今まで働いてきたのは何だったんだ」とかジタバタしましたね。ただ今から振り返ると、神戸で生まれて育ったので、阪神淡路大震災に遭遇したことが左遷より大きかったですね。40歳のときでした。そこから今までの自分の中の枠組みが揺らぎ始めました。

楠木 新(くすのき あらた)氏 1954年神戸市生まれ。京都大学法学部卒業後、生命保険会社に入社。人事・労務関係を中心に、経営企画等を経験。勤務のかたわら、「働く意味」をテーマに執筆、講演などに取り組む。2011年まで関西大学商学部非常勤講師。「人事部は見ている。』『サラリーマンは、二度会社を辞める。』『働かないオジサンの給料はなぜ高いのか』『左遷論』など著書多数(写真:鈴木愛子、以下同)

 震災で亡くなった知人もいるわけです。一方で、社内を見回すと、定年までの"余生"を過ごしている人たちもいる。会社にぶら下がり続けることはできるかもしれないけれど、このままでいいのかなぁ…と強く迷い始めました。

河合:私のセミナーに参加されるミドル層の方々も、似たような悩みを持つ方が多いですね。会社組織において「承認欲」や「成長欲」が満たされなくなって、「このままでいいのかな」とか「もっと違う自分がいるんじゃないのかな」と考えるようになり、何か勉強を始めたりとか、会社の中で新しい仕事に挑戦するとか。最終的に転職する人もいますし。

楠木:40~50代で行き詰まった人の発言を集約すると、だいたい3パターンに分けられます。「成長している実感が得られない」、「誰の役に立っているのか分からない」、「このまま人生が過ぎ去っていいのだろうか」といった発言です。

河合:先ほども話に出ましたが、ごくごく一部のエリートを除けば、みんないつか左遷に遭遇するわけですよね。なのに、ビジネスパーソンの方たちは、意外と、「自分だけは左遷されない。大丈夫だ」と思っているんじゃないですか?

 本当は自分でもわかっているはずなのに。「自分だけは」と思い込む。事実はそうじゃないのに。わたしはそれを、「気が付かないふり症候群」と呼んでいるんですけど。

楠木:う~ん。私なりに言いますと、長く組織の中で働いていると、「今日と同じような明日が来る」と信じ込んでしまいます。一方で心の中では、「このままでいいのだろうか」という不安を抱いているという感じでしょうか。

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「「飛ばされた…」 それでも強い人の共通項」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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