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「トイレ大臣と松下幸之助信者」の主客転倒

稼ぐ会社にあってつぶれる会社にないモノ

2015年7月7日(火)

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 今回は、「トイレ信仰のあべこべ」について考えてみようと思う。

 「トイレって、例のトイレ大臣か?」

 いやいや、そういうわけではありません。

 といっても、自称“トイレ大臣”の例は、“あべこべ”が最も分かりやすいので、まずはその件から入るとしよう。

 政府が先月26日にまとめた成長戦略に、内閣官房の「すべての女性が輝く社会づくり推進室」がまとめた「トイレに関する取り組み」が盛り込まれた。

 ご存じの通り、これは自称“トイレ大臣”の有村治子女性活躍担当相の発案である。

 「女性にとって、トイレは毎日お世話になっているもの。女性の暮らしの質を高めるには、トイレの空間を変えていくことが大切だ」

 “トイレ大臣と呼ばれるくらいやります!”と雄たけびを上げた大臣は、トイレ改革の理由をこう説明している。

 でもって、大臣がトイレのろしを上げた途端、

 「トイレが快適なら、女性が輝くんかい? そんなわけないっしょ?」

 と批判が相次いだ。

 快適なトイレが増えること自体は全くもって喜ばしい限りで、これに異を唱える人はいないはずだ。問題はこの政策を女性活躍担当相が掲げたこと。「トイレさえ快適になれば、女性は輝ける」って? そんなことより待機児童問題をどうにかしてよ! と一斉に反発を食らってしまったのだ。

 しかしながら、実は“トイレ大臣”の発案は、「ジャパン・トイレ・チャレンジ」と銘打たれ、2020年の東京五輪開催時に国内主要空港で高機能トイレの設置、政府開発援助(ODA)を通じた途上国でのトイレ整備を進めるほか、防災トイレの機能を強化し、ICT(情報通信技術)を活用したトイレマップの作成や災害時のトイレ確保を盛り込んだ施設利用計画の策定も進めるというプロジェクトに発展している。

 つまり、“チャレンジ”である以上、男性も快適に使えるトイレになるはずだし、男性トイレにもおむつ交換台を作ったり、パウダールームならぬ“くつろぎルーム”(何をするのか、オジさんじゃないので分かりませんが……)を作ろう! なんて案が出るかもしれないし、海外の流れに即してLGBT用のトイレを作っては? なんて議論も起こるかもしれない。

 そうなるべきだし、マドンナがわざわざ買いに来るほど、“COOL!”なニッポンのトイレを、最高のCOOLなトイレにするべくチャレンジすべきだし、個人的には「ジャパン・トイレ・チャレンジ」の行き先にかなり期待している。

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「「トイレ大臣と松下幸之助信者」の主客転倒」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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