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参院「23%」と“スカート履いたオッサン”の壁

過去最高の数値から考える「マイノリティー」の突破口

2016年7月19日(火)

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 女性たちに吹いていた追い風は、吹き続けているのか?それとも止んでしまったのか?はたまた向かい風になっているのだろうか?

 先週末行われた参議院選挙。「3分の2」という数字は、これでもか!というくらい、あちらこちらで踊っていたけど、「23%」という数字を取り上げたメディアはごく僅かだった。

 そうですよ、知ってました?今回の参議院選挙に立候補した96人の女性のうち28人が当選し、全体に占める割合が23%と過去最高になったということを。

 これは過去最高だった2007年の21%を、2ポイント上回った数字である。

 メディアは、“過去最高”ってテクストが大好きなハズなのに、なぜ、騒がない?あれだけ「女性活用」だの「女性活躍」だの、連日連夜飯の種にしていたのに、どういうこと?

「だって、もう企業ではさ~、女性管理職の占める割合は30%だし~、今さら騒ぐ必要ないだろう」って?

 いやいや、まさか。そんなわけはありませぬ。

 「日本の人事部」が行った最新の調査では、女性管理職比率は平均4.9%。「帝国データバンク」の調査でも、女性管理職割合は平均 6.4%で、ゼロの企業が 50.9%もあることがわかっている。

 そういえば、政府は昨年末、「2020年までに指導的地位に女性が占める割合を30%にする」という当初目標を、「国家公務員では7%、民間企業では15%」に引き下げ、事実上断念したけど…、ん?なるほど。

 「無理やり、女性リーダー増やさなくていいよ~。現実的に行こうぜ!」ってトーンダウンしたから、ニュースバリューがなくなったってことか。

 いずれにせよ、3年前なら、
「さすが安倍さん!過去最高ですよ!」
「あともう一息ですね!30%も夢じゃない」
「女性活躍を実行ですね!」
「で、でも…政党別には自民党は最低の18%ですけど…」
「共産党は33%か…」
「これからこれから!」
なんて具合に、大騒ぎしたに違いない。

 あまり女性、女性と騒ぎ立てるのもどうかと思うが、「過去最高23%」という数字には、もっとスポットを当てて欲しかった。

 だって、今年は、女性に大きな風が吹いたあの日から、70年という節目の年。今回の数字は、「日本社会での女性」の立ち位置、「子育てと仕事の両立に苦悩するワーキングマザー」問題を、考えるのにいいきっかけになる。

 70年前の1946年4月10日に行われた第22回衆議院選挙で、日本史上初めて、女性代議士が誕生した。ただ、園田天光光さん(昨年96歳で亡くなった)を含む39人の“女性活躍”のパイオニアたちは、今の日本社会にがっかりするに違いない。

 熱意と覚悟をもって女性たちが拳を振り上げたにも関わらず、その後、衆院での女性議員比率は下がり続け、再び39人(比率8.4%)を超えるのに60年もの年月がかかってしまったのだ。

 しかも、60年後に誕生した女性議員の多くは、“小泉チルドレン”。2009年の衆院選で過去最高の54人が当選したときは、“小沢ガールズ”と、まるでアイドルのごとく命名された。

 そこで、今回は最近めっきり露出が減った、「女性活用」と「30%の持つ意味」について、改めてアレコレ考えてみようと思う。どうかこれを「女性だけの問題」とは捉えず、生きづらさ、働きづらさを感じているマイノリティーの問題として、一緒に考えてください。

コメント40件コメント/レビュー

クオーター性がほんとにいいのなら、やればいいのですが、なんで金と権力があるところの話ばかりなんですかね?女性だらけの職場はとてもよくて、どんどん発展して、男だらけの職場はみな縮小傾向なんですよね?(2016/07/28 23:31)

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「参院「23%」と“スカート履いたオッサン”の壁」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

クオーター性がほんとにいいのなら、やればいいのですが、なんで金と権力があるところの話ばかりなんですかね?女性だらけの職場はとてもよくて、どんどん発展して、男だらけの職場はみな縮小傾向なんですよね?(2016/07/28 23:31)

>女性だからといって挑戦自体が出来ないわけでもない。女性にだけ、快適に舗装された成功への道が用意されるべき、しかも男性が気遣って用意してくれ、なんていうのはおかしな話ですよ

自分の介護経験を声高に自慢する男や、ガンザバイバーを差別するなと叫ぶ男。
自分の介護経験をおくびにも出さず、子宮全摘の経験を敢えて語らず反論しない女。

敢えて茨の道を選ぶ、漢前な女性も最近出てきましたね。(2016/07/21 15:06)

国会議員の馬鹿さ加減は、国民の馬鹿さ加減と同じと思っています。人数が多ければ大ばか者の数も増えて、安住することに苦心する人も増えます。減らしましょう人数を。で、そもそも女性でやりたいと思っている人の割合は、男の割合と比べて同じなのか、どうなのか。少なければ、下駄を履かせた当選は意味があるのかどうか。男のルールだから、女が出られないか? 卵鶏だな。ならば、エイヤの割り当ては仕方がないかも。(2016/07/21 10:36)

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