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定年女子より真っ暗、「役職定年女子」の未来

残れず、生めず、決心も付かず…

2017年8月8日(火)

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 2020年まで、あと3年。いや、もう3年? 
 いずれにせよ、3年後は「アッ」という間にくる。

 といっても、東京オリンピックの話をしているわけではない。

 なんと「日本人の女性の過半数が50歳以上」になってしまう……というのだ。

 『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』の著者、河合雅司氏が、合計特殊出生率を計算する際に「母親になり得る」とカウントされている49歳までの女性人口と、50歳以上の女性人口を比較した結果、

 「2020年には、50歳以上の人口(3248万8000人)が、0~49歳人口(3193万7000人)を追い抜き、日本女性の過半数が出産期を終えた年齢になる」

 ことがわかった(国立社会保障・人口問題研究所の推計に基づき算出)。

 「出産期を終えた年齢」……ですか。
 ふむ。グサッとくる言葉だ(苦笑)。

 今までも「産めや、増やせや、でもって、働けや!」と、戦時中並みの圧力をかけられている若い女性たちが気の毒で、「戦力外でホント、ごめんなさいね。いつの間にやらこんな年齢になってしまって…、個人的には“まだ”イケるかもと思っているのですが…(冷汗)」なんてことを冗談混じりに言っていたのだが、遂に「50歳以上」で一括りにされてしまうとは……。

 兄と私を育てあげた77歳の母親と一緒のグループ。なんてこった。

この数字が胸にズシッと来た理由

 河合雅司氏が日本人の女性を「母親になり得る年齢」と「もうムリ!!」という年齢とに分け、比較した背景には、

 「半数以上が50歳以上になって、どうやって少子化を解消するというんだ? ひとりで5人も6人も生んでくれってことなのか?」

 といった、「政府の少子化対策の夢物語ぶり」を指弾する狙いがあった。

 この数字を突きつけられた世間はおののき、“未来の日本”を案じたわけだが、リアル「50歳以上」の働く女性たちの心配は、ちょっとばかり異なる。

 “自分の未来”に、戦戦恐恐としたのである。

 私自身も「3年後の2020年に大人(20歳以上)の“10人に8人”が40代以上。50代以上に絞っても“10人に6人”」と各所で公言してきたのだが、「女性」と限定されたことで、数字の持つ重さにズッシリとヤラレている。

 「女性には役職定年なんてない。アレはドラマの世界」――。

 こう嘆くのは、某大手企業に勤める、夫なし、子なし、介護の母ありの“マンネン課長”。51歳の女性である。

 というわけで、今回は「定年女子」ならぬ「役職定年女子」について、アレコレ考えてみようと思う。

 と、その前に簡単に補足しておきますと、「ドラマの世界」とは、今話題になっている「定年女子」のこと。大手商社に勤める53歳の主人公が(南果歩さん)、突然、役職定年を言い渡され、邪魔者扱いされ居場所を失い、会社を辞め、セカンドライフを模索するドラマだ。

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「定年女子より真っ暗、「役職定年女子」の未来」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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