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定年女子より真っ暗、「役職定年女子」の未来

残れず、生めず、決心も付かず…

2017年8月8日(火)

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 プライベートでは、浮気が原因で離婚した夫の母親の介護まで“なぜか”任され、出産を控えた娘が浮気で出戻りとやらで、てんやわんや。
 50代以上の女性たちに、人気を得ている、らしい。

 では「役職定年はリアルではありえない」とする、“マンネン課長女子”のお話からお聞きください。

 「うちの会社では、55歳になると“3つ”から選ばなくてはなりません。

 早期退職するか、給料半額で現場に戻るか、給料そのままで地方でも関連会社でもなんでもやります宣言するか……です。でも、現実的には“早期退職”するしかないんです」

 「御社は女性の多い会社としても有名ですよね?」(河合)

 「はい。先輩たちの中には、現場に戻った人もいますし、関連会社に転籍した人もいます。

 私たちより上の世代は、採用も少なかったし、辞めた人も多いので、残っている女性は少ない。だから3択が可能なんです。

 でも、私たちの世代はそうはいかない。女性も多く採用してるので、どう考えてもポストが足りません。もともとうちの会社は、男性と女性とではキャリアパスが違います。

 男性は、いろいろな部署を経験しますが、女性は接客のある現場をずっと担当させられ、リーダーから課長になるというコースが一般的です。部長に昇進する人は滅多にいませんから、“マンネン課長”が最高地点なんです。

 取締役に先輩女性2人が抜擢されていますが、男性との割合から考えるとこれ以上増える見込みもない。

 関連会社でも、女性を受け入れるポストは少ないし、転籍した先輩女子が65歳まで在籍したら私たちの受け入れ先は激減します」

少数のおばさんならいい会社でも、おばさんだらけだと…

 「でも、役職定年して現場に戻るという選択肢は残るんじゃないんですか?」(河合)

 「ドラマでは、女性の“役職定年”が話題になっていますけど、実際はそんなかっこいいものではないですよ(苦笑)。部長になった一部の女性と、マンネン課長の私たちとでは、役職を退いたあとの待遇が全く違いますから。

 そもそも……現場は歓迎しませんしね。
 オバさんが数名なら『女性を長期雇用するいい会社』というイメージアップになるかもしれませんが、オバさんだらけになったら『なんだよ、ババアかよ。こないだの若い人の方がいいな』とか、お客さんに言われてしまうのがオチ。

 会社もできることなら、オバさんは奥に押し込めておきたいというのがホンネだと思いますよ」

 「ということは、早期退職という名のリストラを、暗黙裡に強要される確率が高いってことですね」(河合)

 「ええ、そうです。たぶん会社もこんなに女性社員が残るとは、考えていなかったんじゃないでしょうか。まぁ、自分自身、こんなことになるだなんて、想像もしていませんでしたから……」

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「定年女子より真っ暗、「役職定年女子」の未来」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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