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妻が苦しむ「夫のウツ」を量産する日本企業

メンタル不全による休職者が全然減らない理由

2016年8月23日(火)

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「メンタル不全に陥っている人が増えた」と感じる場面に、このところ立て続けに遭遇している。

 講演会で、打ち合わせで、講義で、プライベートの集まりで、

部下が、
同僚が、
パートーナーが、

「ウツになってしまって……」と、みんな、みんな、切ないほど悩んでいた。

 大切な人がストレスの雨でびしょ濡れになるのは、とてつもなくしんどい。四六時中「なぜ、そんなことになってしまったのか? どうすれば力になれるのか?」という問いに脳内が埋め尽くされる。

 上司は部下への仕事の与え方に悩み、同僚はつきあい方に悩み、妻はひたすら自分を責め続けていた。

「夫がウツになってしまって……。なんでこんなことになってしまったんだろう、って」

 講演会が終ったあと、ひとりの女性が、涙をうかべながら話し出した。

 彼女の話には、現代の社会で起こっているさまざまなひずみと不条理が語られていて。聞いていてとんでもなく悲しくなった。

 そこで今回は、「夫のウツ」をテーマにアレコレ考えてみようと思う。

「彼と向き合うのを避けている自分がいました」

「夫は3つ上の44歳です。まさか彼がウツになるなんて、想像したこともありませんでした。残業で遅くなることもありましたが、それはあくまでも自主的にやっていて、会社がブラックというわけではありませんでした。

 40を過ぎてからは責任の重い仕事を任されるようになり、大変そうではありましたけど、私も似たような状況になっていたので、お互いにそういう年齢だよねって感じだったんです。2人で過ごす時間は減ってしまいましたけど、夫婦関係はとてもよかった。夫も私もやりがいを感じていたんだと思います。

 そんな彼がウツになった(話を聞く限りウツ病ではなく抑ウツ状態)。えっ、ウソって感じで。全く信じられませんでした。

 彼はその頃、とても難しい案件を任されていたんですが、トラブルが続いてなかなか結果を出すことができなかった。時を同じくしてボスが代わり、運悪くその上司がとても厳しい人で、コミュニケーションも上手くいってなかったみたいで。

 『弱音は絶対に吐けない』って、彼はよく言っていました。

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「妻が苦しむ「夫のウツ」を量産する日本企業」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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