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「原因は40代の大卒技術者にあり!?」 VWとホンダに見る綻び

ものづくりの崩壊はなぜ始まったか

2015年10月6日(火)

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 1970年代、アメリカ人は日本人を見ると「HONDA!!」と嬉しそうに話しかけ、日本人はビートルを見かけると、「ボロクソワーゲン!(笑)」と嬉しそうに声を上げた。フォルクスワーゲンの空耳アワーで、ボロクソワーゲンと言っていたのか、はたまたビートルの冷房が効かないことを揶揄していたのか。どちらが正しいかは、定かではない。

 といっても、これらはアメリカ南部アラバマ州での出来事。当時、小学生だった私には、HONDA とVolks Wagen(VW)の記憶は、こんな奇妙な形で刻まれ、私が初めて覚えたクルマのメーカーも、この二つだったのである。

 そんな記憶の箱が、いや〜な形でこじ開けられた。「ハンドルを握っているときは負ける気がしない(「何に?」とは絶対に突っ込まないでください)」オトナになった“アラバマ娘”にとって、昨今の騒ぎほど残念なものはない。

 HONDAのフィットは、発売以来リコール続き。ヴェゼルも3回目のリコールで、予定していた国内向け新型車6車種の発売は凍結された。
 一方の、VWは……。改めて書くまでもありませんね。不正疑惑に関するさまざまな事実が続々と明らかになってきているけど、ホント、どうしちゃったんだろう? 技術大国と言われた、日本とドイツにいったい何が起こっているのだろうか?

 「ものづくりと会社の経営は一緒。作った品物とお金を交換するだけのこと。金儲けばかり考えているとおかしくなる。作ったものがあって、それをお金に交換する。ものすごくシンプル」

 これは、このコラムでも幾度か紹介している、三鷹光器の創業者である中村義一さんの口癖である。金儲けばかり考えた結果、おかしなことが起きたってことか?

 三鷹光器は中村さんが1966年に創業した40人ほどの小さな町工場で、83年には名だたる大企業に競り勝ち、米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルに搭載される特殊カメラを納品することに成功した。86年には、ドイツの光学機器メーカーのライカからの申し出を受けて、同社と業務提携をしている。

 「つーか、問題は技術力の低下だよ!」

 確かに、
 「若手の技術力が基本的に低下してる」
 「ベテランだって、レベル低いぞ~」
 「うちの会社でも、大丈夫かって思うことは多い」
 などなど、技術者の方が聞いたら怒り出しそうな意見を、製造業の現場で耳にするようになった。

 私自身、ホンダやVW問題をニュースで聞いて、真っ先に頭に浮かんだのは、「技術力がないってこと?」という、実にシンプルな疑問だったのである。
 「作った品物」ではなく、「身の丈以上のモノとお金の交換」が起きているんじゃないか、と。そう感じたのだ。

コメント21件コメント/レビュー

VWはドイツ人固有の問題であり、ホンダとは全く関連が無いことを
まず指摘したいと思います。
ドイツ人というのは
【俺様ルールをドイツ人で作り、それを日本に押し付ける】
度し難い民族です。
【気温が15℃以下なら、窒素酸化物濃度が規制値を超えても法律違反にはならない】
こんなアホな【ドイツ俺様ルール】を日本企業も見習うことも、時には必要ではないか。
そうでないと、生産性でドイツに勝てる日は永遠に来ないと思います。(2016/10/07 12:06)

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「「原因は40代の大卒技術者にあり!?」 VWとホンダに見る綻び」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

VWはドイツ人固有の問題であり、ホンダとは全く関連が無いことを
まず指摘したいと思います。
ドイツ人というのは
【俺様ルールをドイツ人で作り、それを日本に押し付ける】
度し難い民族です。
【気温が15℃以下なら、窒素酸化物濃度が規制値を超えても法律違反にはならない】
こんなアホな【ドイツ俺様ルール】を日本企業も見習うことも、時には必要ではないか。
そうでないと、生産性でドイツに勝てる日は永遠に来ないと思います。(2016/10/07 12:06)

手段と目的をはき違えた、日本の財界を舞台とした大失敗の結果。 日本が求めるのは生産性の高さなの?素晴らしい製品を世に出す事なの?
生産性を上げろともっともらしい事を言う経営者よ、生産性では物は売れない。ニーズに合わせた製品にも質が伴い、その質の向上には一定のコストが掛かる。 ニーズと質が伴った製品こそが息の長い製品となり、長い時間をかけ売上高生産性が向上するんです。 近視眼な経営者の成果主義的な短期間では、その偉大な価値は計れない。(2015/10/14 12:45)

大卒技術者に問題があるとして、それを作り出したのは企業の人事制度であり、そのような制度を求めた経営者の責任だと考えます。会社が大きく伸びてる時は学歴関係無く、上司の言うこと聞き流して、できる人が、実際はやりたい放題して引っ張ってた。当時の上司はそれを許容する余裕があった。企業規模が大きくなってくるとコンサルタントとかいう輩がアメリカ式だとかの技術、研究管理制度をおしつけようとする。しばらくは骨のある技術者は面従腹背で好きにやってたが、エントリーシートやら筆記試験で秀才タイプばかりが入社するようになり、人事評価のせいもあり空気を読んで仕事をする人間が出世するようになる。
結果本当は未完成なのに断固拒否出来なくなって未完成の車を発売したり、詐欺まがいの車を売ることになってしまっている。
業績の良い会社は秀才ばかりで無く直感力に優れた人やマネージャーとしての適性はないが技術者、研究者として優秀な人など多様な人材を評価し、意見を尊重し、その存在を許容しているとこだと思います。(2015/10/10 16:10)

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