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「罵倒ツイッター」が映す地位に溺れる人々

毎日、真面目に働くことが自分のカタチを作る

2015年12月1日(火)

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 「クソ馬鹿ハゲ野郎」「こいつを自殺させるのが、当面の希望」──。新潟日報上越支社の報道部長がツイッターの匿名アカウントを使って様々な人にこうした雑言を浴びせ、経営管理本部付に左遷されるという事件が起きた。

 っと、このコラムを半分ほど書いて、「もしや……」と思い日経ビジネスオンラインにアクセスすると……。ああ、やっぱり……。小田嶋サンが取り上げていた。あああ、ど、どうしよう。ええ!! し、しかも金曜動画ショーでも取り上げているぞ!!

 だが、ん? ホッっ。あ~。違った。うん、私が書こうと思っていたテーマとは、どちらも全く違う。下手にインプットされると、自分の言葉で書けなくなるので、どちらのコラムもざっと流し読みしただけだが、うん、大ジョブ! 同じなの、入り口だけだ! 

 っというわけで、このまま書き進めます。まぁ、要するに、ネタがかぶるほど、この事件がしょうーもない事件だったということだ。

 いずれにしても、初めて事件を知ったという方のために、ざっとおさらいです(お二人のコラムを読んだ方は、しばしお付き合いを)。

 被害に遭ったのは、新潟水俣病第3次訴訟の原告側の高島章弁護士。報道部長は、高島氏以外の人に対しても「速く死ね! 今死ね! 毒飲め、早く死ね!」「お前の赤ん坊を、豚のエサにしてやる!」などといった暴言を繰り返していたそうだ。

 当初、高島弁護士は「不確かな情報を流すのはやめてください」「まぁ、兎も角、私のケータイに電話をかけてきて下さい」などと、穏便に抗議したが匿名の主はさらなる暴言を連呼。

 投稿主が上越支社の報道部長ではないかとの指摘がネット上にあったのを受け、高島氏が同社に確認したところ、投稿を認め、慌てて謝罪した。

 「高島章弁護士に対して暴力的ツイートに関して高島弁護士に正式に謝罪いたします。当夜、当方はアルコールを飲んでツイートをしていたところ、高島氏が私に関してツイートをしていることに腹を立て、高島氏を侮辱するツイートしてしまいました。また、新潟水俣病4次訴訟に関しても『和解』しただけであり、『結審』はしておりません。事実誤認のツイートをしたことを深くお詫びいたします」

 ……なんてお粗末な事件なのだろう。ツイッターの発言をさかのぼっていろいろと見たが、あまりにひどい。「飲酒や職場のストレスから書き込んだ」って? なんでもかんでも「ストレス、ストレス」って。「ストレスをナメンナよ!」~~、っとストレスを専門に研究する身としては言い返したい。

 何よりも致命的なのは、彼が、活字の王様といわれる新聞社の50代の管理職ということだ。

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「「罵倒ツイッター」が映す地位に溺れる人々」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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