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迅速な判断に潜む「バイアス」というリスク

心理学の成果をビジネスに取り入れる

2016年3月28日(月)

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 前回のコラム「楽観的なリーダーは組織を強くする」で、心理学の研究結果とそこから感じたことをご紹介させていただいたところ、予想以上に多くの方から反応をいただいた。だから、というわけでもないのだが、今回も「心理学とビジネス」という切り口で少し考えてみたい。

 前回の話は、はしょってまとめると、以下のような内容だ。

 人間は、明るく、楽観的な心理状態にあると、広い視野で大きくものごとをとらえることができる。これは、イノベーションや急激な変化への対応のためには優位に働く状態だ。広い視野で、さまざまな道具・資源の中から、有用なものを選び・組み合わせることが、課題に対して創造的な解を得る助けになるからだ。

 一方、経験則として、チーム自体がクリエイティビティや変化対応力を高める上では、リーダーが明るく、楽観的であることがプラスに働く、ということが言われてきており、これとも符合する部分がある。

右脳と左脳のスパーリング

 さて、創造的かつ実際にインパクトをもたらす解を導き出すためには、クリエイティビティに加えて、思考のスピードが必要だと感じてきていた。

 初めての著書『戦略「脳」を鍛える』(東洋経済新報社)にも書いたことだが、自分の考えついたアイデアをチェックし、不適切な部分を改善したり、取り除いたりする、これを猛スピードで行う。感覚的な表現を許していただければ、右脳と左脳でスパーリングを行う、あるいは、何倍速もの速さで「ひとり突っ込み」を行う、という感じになるのだが、これができると、ユニークな解をもたらす可能性が高まる。

 コンサルティングの現場では、こういうことを何度も体験してきた。ぶっ飛んだアイデアを実行可能性から検証する、効果の高そうな打ち手を本当にそうなのか違った角度から見てみる。あるいは、最初に出た仮説を、二次仮説、三次仮説に磨き込んでいって、より魅力的なものに仕立て上げる。

 直感と客観の組み合わせ、マクロとミクロの組み合わせ、発散と収束の組み合わせ。この一見相反するような要素を両方組み合わせて思考していく能力がないと、どこかで聞いたような差別性のない戦略しか立てられないのだ。

 最初に何か解を思いつくスピードだけでなく、それをより良いもの、意味のあるものにしていくプロセスも含めたスピードが重要だという考え方である。

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「迅速な判断に潜む「バイアス」というリスク」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCGシニア・パートナー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経て現在に至る。事業戦略、グループ経営、M&Aなどの戦略策定・実行支援、経営人材育成、組織能力向上などのプロジェクトを手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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