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新潟の「大地の芸術祭」に見る地元の巻き込み方

観光による地域おこしに必要な3つの条件

2015年9月28日(月)

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中里和人氏の「MABU(光ノ境界)」(写真:Gentaro Ishizuka)

 新潟県十日町市と津南町で行われていた「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」を見に行ってきた(正式な会期は、9月13日までだったが、期間終了後も引き続き見られる展示もあるので、ご興味のある方にはぜひ足を運んでいただきたい!)。

 大地の芸術祭の場となる十日町市と津南町の人口は計約7万人。総面積は、東京23区を2割以上上回る広さだけに、かなり過疎化が進行した地域だと言ってよいだろう。

 ここで、現代美術を中心としたアートフェスティバルが2000年以来、15年間で6回続き、前回の2012年(会期50日間)には約49万人が来訪した。これは正直、驚異的な動員だと思う。今回も天候不順の影響はあったようだが、海外からの多数の旅行客を含め、集客は順調だった様子だ。

 アートを見るだけでなく、アートを軸にした観光と地域おこしを実際にどのような形で進めているのか。この点を教えていただき、経済同友会の観光立国委員会の参考にさせてもらう。それが今回の訪問の目的だった。

 このため、特別にお願いして、芸術祭の総合ディレクターである北川フラム氏、十日町市の関口芳史市長、芸術祭を支えるNPO(非営利組織)、越後妻有里山協働機構の薮田尚久事務局長といったキーパーソンの方々にご案内いただき、様々なお話を伺うことができた。わずか1日の滞在では、十分に深く理解できなかった部分はあろうが、多くのことを学ばせていただいた気がする。

感心させられたベテラン主婦のおもてなし

 学びの第一は、当たり前のようだが、なかなか難しい現地の巻き込みだ。

 中越地震で半壊した古民家を再生し、アートの展示場所兼レストランになっている「うぶすなの家」という場を訪ねた時のこと。

「うぶすなの家」の外観(写真:Kazue Kawase)
「うぶすなの家」の内部

 古民家は2階にしつらえられた茶室だけでなく、陶芸作家の作品があちこちに用いられていて、なかなかの趣き。地元の野菜と名産の豚を使った昼食も、その作家の方の手になる(普通なら、とてもレストランでは使えないような)素晴らしい器で提供される。

 このレストランは、地元の主婦の方が中心になって運営していて、味付けの「ひとひねり」の部分だけ、ボランティアで協力してくれる域外のシェフが知恵を出し、彼女たちに伝授しているとのこと。

 野菜や豚の味が滋味深くて、素直に「おいしいな」と思えるランチだったのだが、もっと感心したのは、サービスに当たるベテラン主婦の方が来訪者と交わしている会話の内容だった。

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「新潟の「大地の芸術祭」に見る地元の巻き込み方」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCG シニア・アドバイザー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経てボストン コンサルティング グループ(BCG)に入社。BCG日本代表、グローバル経営会議メンバー等を歴任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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