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なぜあの人は咳が出る日にマスクをしないのか

花粉症対策のマスクはするのにねえ…

2016年3月11日(金)

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 インフルエンザ、花粉症、マスクが手放せない季節が続きます。そのマスクについて、常々おかしな事態だと思っていることがあります。人前で激しく咳き込むような状態なのに、マスクをしない人っていますよね。同僚や取引先にもいて、とても困っています。一緒にいるのはイヤなのですが、仕事の場面ではそう言ってもいられず…。(20代女性)

遙から

 新幹線などで移動をしていると、何とも不思議で、見慣れた光景に出合う。

 咳をしている人はマスクをしていない。逆に、咳をしていない人がマスクをしている。

 派手に咳をする人ほどマスクをしない確率は高くなり(あくまで私の目視経験だが)、マスクをしながら咳き込んでいる人物にはほぼ出会った記憶がない。

 かくいう私も咳はしないがマスクをかかさないタイプだ。理由は簡単。うつされたくないから。

マイコプラズマがやって来た

 ところが、スポーツジムになると話が違う。ハアハアと呼吸も心拍数も上がる場面で、マスクをしながら運動する人はいない。

 ところがだ。派手に咳をする人も健康になりたいのか、スポーツジムに足繁く通う。もう数年間通うスポーツジムで、その人物は年がら年中咳をしているので、最初は結核を疑い距離を置いた。が、何年経っても「このスポーツジムから結核患者が出た」という話を聞くこともなく、じゃあ気管支炎などだろうか、くらいの認識で、咳をいつもしている人物と顔を合わせることも多くなった。

 咳を耳にすることに慣れた私がその人物に近づいてトレーニングをした後にそれは起きた。

 …翌日から喉が痛み、熱が出て、咳が止まらなくなった。なんと3カ月間だ。

 私も年がら年中、咳をする状況になってしまった。「でも結核じゃない。もし結核だったらこんな程度で収まるわけがない」と念じつつ、医師に処方された風邪薬を3カ月飲み続けた。だが治らない。

 「結核だけじゃなく、マイコプラズマ、という恐ろしい咳もあるんですよ!」と教えてくれたのは同業者の女性だった。

 昔から経験してきた風邪とは異なる肺の違和感…。私は病院でマイコプラズマの検査をし、同時に検査結果を待つまでもなくマイコプラズマ用の抗生物質を処方された。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

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「なぜあの人は咳が出る日にマスクをしないのか」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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