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「土俵に上がりたいですか?」と女性に聞く愚。

女人禁制の土俵騒動に思うこと

2018年4月13日(金)

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このたびの、女人禁制の土俵の騒動、どうご覧になりますか? 私も別に女性が上がらなくてもいいんじゃないかと思う派です。(30代女性)

遙から

 土俵問題。今、トーク番組で差別か伝統かと騒いでいる。何十年も同じテーマで議論を呼び混乱を極め、やがて騒動めいたものが収束し元の慣習に戻る、ということを繰り返してきた。

 それらの戦いが長い歴史を持つぶん、今、コメンテーターが使っている言葉は、使い古された言葉といっていい。

 これは相撲に限ったことではない。神聖だからとされる土俵の上。かつては、職域も男の領域で、戦場で、神聖な場所とされた。今は消えた言葉だが「男は外に出ると7人の敵がいる」そうだ。笑ってしまう。女は外に出たら敵しかいない。社会進出当時の女性を取り巻く環境は、今なお女性活躍に不信を抱く保守系残党の存在が物語る。

 職場は男たちの領域、その領域を侵されるという反発感情を抱く人も少なくなかった。

 今回の土俵問題(人の命と伝統との比較、また、そもそも差別か論)は、ある領域を女性が参入(男性側からすると侵入)することに、いったいどういう言葉を駆使して保守系はそれを阻止するか、のオンパレードを聞けるという意味で面白い。それらの言葉にかつての女性たちが戦って壁を突破してきたのだなぁと、ノスタルジックにも聞こえる言葉が今テレビから飛び出している。

 女性を「汚れ」と口にするにははばかられるくらいの配慮ができる人が好むのが、「そこは神聖な場所だから」「神事だから」という言葉。

 だが、「ここは神聖だから“誰も”入っちゃだめ」じゃなく、「オンナだけダメ」となる途端にその理由は神聖でも神事でもなく「オンナだから」だとバレる。

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「「土俵に上がりたいですか?」と女性に聞く愚。」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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