• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

プロとは「その時」のために、常に備える者なり

その人は私のそばで、じっと「その時」に備えていた

2017年5月26日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

ご相談

就職してあっという間に2カ月が過ぎようとしています。緊張の連続ですが、毎日新たな課題に挑戦することにやりがいも感じています。配属された部署の上司の口癖は「プロとしての自覚を持て」です。「新人だから分からないことがあって当然だが、取引先、お客様にそれは関係ない。確認・準備をしっかりやりなさい」との指導の下、先輩方にあれこれ教えていただきながら日々の仕事に取り組んでいます。様々な分野に様々なプロがいると思いますが、遙さんはどういう場面で「この人はプロだなぁ」と感じますか?(20代女性)

遙から

 私は、かなり以前から、自分の顔は自分が一番よく知っていて、自分に勝るメイクアップアーティストはいない、と思ってきた。自負さえあった。それはいろんなメイクのプロと言われる人たちに顔をおまかせしてみて、そう感じたからだ。

 メイクとは単に化粧をすることではない。たとえば、時代の流行と、自分の変化とをマッチングさせる役割を持つ。

顔はピンクで首は黒?

 あなたの周りに、顔はピンク色なのに首が黒っぽく見える女性はいないだろうか。おそらくは昔、明るいピンク色がその人の皮膚の色だったが、年齢を重ねるうちに、その色ではなくなった。皮膚の色は年代と共に変化するのに、“往年のピンク”を使用し続けているに過ぎない。「自分はこの色が似合う。自分の肌はこの色」と人生のある時点で思い込んだのだろう。

 過日、62歳だけど38歳と自称していた女性が逮捕された事件があった。年齢詐称で逮捕ではない。逮捕したらたまたまそういう女性だったというわけでワイドショーを賑わせた。

 見ると、ちょうどその女性の若かりし頃のアイドルのヘアスタイル、その時代のお洒落センスで自分を作り上げている。時が止まっていることになんとも違和感があった。

 その容疑者以外にも、時が止まっているメイクの女性は少なくない。もちろんどんなメイクをしようが自由だし、しなくてもいい。だが、少なくとも、"自分をよく見せたい"が目的なら、あえて言うと、失敗している。よくは見えていない。周囲の人の心のなかは、「ふーん。そういう時代の人なんだ」だ。

 あくまで、今見て、「素敵」と思ってもらわないと。見ている人たちは、今の人たちなのだから。どんどん変化し続ける時代と、どんどん老ける自分とを、いかにマッチングさせるか。そこが肝心だ。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

一覧

「プロとは「その時」のために、常に備える者なり」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本全体として若い世代にもっと所得の分配をしていくべきだと思う。

川野 幸夫 ヤオコー 会長