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小池百合子知事は「嫌な女」か

都合が悪くても、括って捨てるな

2016年8月19日(金)

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 小池百合子さんの東京都知事当選が決まった時、メディアでは盛んに「初の女性都知事誕生」と騒がれましたが、どうも違和感が。確かに女性初ですが、それを実現するために皆が投票したわけではないですよね。何でも「女」という単位で括られることに違和感があるのですが、そんなことを気にするのは、私がおかしいのでしょうか。(20代女性)

(写真:アフロ)

遙から

 小池百合子氏が東京都知事になった。なるまでの選挙時のありようから、なってからの彼女を評する周りの声に耳を傾けると、この国でオンナが働くということはどういうことかの現実が見えてきて面白い。選挙が終わり、ようやく自由に書ける。

 まず、戦い方から振り返ってみたい。ここは女と男のおおざっぱな線引きで語ってみたい。

ツルムか、ツノルか

 発見その1。男はツルミたがる。

 与党が支援する立候補者については、旧来からの見慣れた光景だ。支援の特典に大勢の味方が付いてくる。一般には「担ぎ上げられた」という表現が使われる。

 当選直後のインタビューで小池氏は、増田寛也氏について「担ぎ…」と口にして、いったん発言を止めた。しまった。下品な表現だ。他の表現は見つからないか、と、脳みそが動いたのがわかった。が、いい代替用語が見つからなかったのか、もういいやと思ったのか、「担ぎ上げられた立候補者とは異なり」と自らを評した。男性のつるみ方にはこの“担ぎ上げる”という手法がある。

 もうひとつのつるみ方は、“仲間を募る”手法。立候補直前で取りやめた石田純一氏は「もし押してくれるなら」と、まずは仲間を募った。

 いざ決戦、という時に、男性たちが最初に頼ったのが"組織"の力だった。

 小池氏は違った。"組織を怒らせる"手法を使った。本人にインタビューをしたわけではないので想像で書かせてもらうが、「どーせ、女を担ぎ上げる気なんかないんでしょ。いつまでも男性の機嫌を取って終わる人生なら、60代最後の勝負はオトコを敵にまわして戦ってみようじゃないの」。そんな心持ちだったのではないか。

 初手から、いわゆる組織のオトコたちがイライラする戦略を小池氏は選んでいったように見えた。

 あえて無視される状況に自分の身を置く。オトコたちからいじめられているように見せる巧妙な演出なのか、マジでいじめられているのか判断がつきにくいビミョーな映像がいくつもあった。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

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「小池百合子知事は「嫌な女」か」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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