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石破茂氏の「目力」

頂点より、これから

2017年8月25日(金)

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ご相談

慌ただしく仕事に追われる毎日。自分なりに頑張っているつもりですが、はっきりした手応えを感じられず、挫けそうになる時があります。遙さんが「この仕事をやっていてよかったなぁ」と思える時って、どんな時ですか?(30代女性)

遙から

 石破茂氏と共演した。次期総理候補とも言われる人物とはどんなだろうと楽しみだった。

 自分の番組のみならず他番組に出演する石破氏を見ていると、現政権批判をなんとか引き出そうとする質問や、次期総理を狙うという証言を誘導しようとする質問に辟易としつつ、丁寧に回答している姿が印象に残った。彼がどれほど否定しようがやにわに増えたメディア露出がもつ意味は後に私達が知る事になるだろう。

メイク室

 まずメイク室で石破氏と出会った。テレビ画面を通して感じていた、周囲を威圧するような存在感は影をひそめ、出演者の一人として極めてフツーに大人しくメイク用の鏡の前に座っていた。

 ご挨拶すると「宝塚の人?」と聞かれ、「歌って踊るように見えますか?」と返すと、「うん。見える」と返ってきて、「私は喋ることしかできません」てな、よくある会話があった。

 …フツーだ。

 番組スタート前、スタジオのパネル裏にはタレント達がたむろする。そこでも大きな体格の石破氏はフツーに人と会話していた。「慶応なんだって?」「そうなんですよ」「慶応は〇〇さんも、□□さんも活躍しているよね」「よくご存じで」てな具合。

 私が気に入ったのは、その声の穏やかさだった。私は声のデカい男性が苦手だ。それだけで人を威嚇する効果を生む。苦手意識の一因は"いつも俺、喋る人"ばかりに囲まれている日常のせいか。いずれにせよ、不必要に声デカ政治家ではなくホッとした。

 新人議員の男性と共演することもあるが、そのはちきれんばかりの威嚇、けん制、自己アピールには辟易とすることもある。今、国のトップを狙うと言われる男性とはこれほど穏やかなのか、と思いながら、いろんな出演者と分け隔てなく会話する姿を眺めていた。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

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「石破茂氏の「目力」」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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富士山を目標にする人はいつか富士山には登れるでしょうが、エベレストには登れない。

澤田 秀雄 エイチ・アイ・エス会長兼社長、ハウステンボス社長