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演壇から見えるものは…

顔、あるいは、思い込み

2017年9月8日(金)

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昔から苦手なものが多く困っています。嫌なものには近寄らないのが一番、と思ってきましたが、仕事ではそうも言ってはいられず。苦手なものを好きになるコツのようなものはあるのでしょうか。(20代女性)

遙から

 私の苦手といえば、「企業セミナー」だ。

 長年、様々な講演にお招きいただいていると、地方自治体などが主催する講演がいかに有難い客層かを思い知る。自主的に申し込み、会場に足を運び、運んだ以上は楽しまなきゃ損!とばかりにワクワク感いっぱいに前のめりで聞いてくれる参加者が多い。主要層は定年後の男性や中高年の主婦といった方々で、残された人生、何でも楽しまなきゃといわんばかりの積極さ貪欲さには目をみはるものがある。そんな恵まれた環境で盛り上がらないとすれば、それはもう講師の力量不足、猛省すべきと心して臨んでいる。

値踏みされても

 それに比べ、企業主催となるとまず、ある種の強制力が働く。それが社員であれ、企業の招待した関係者であれ、「行かなくちゃいけない、聞かなくちゃはいけない」が背景にある講演というのは、もう最初から会場の空気がどんよりしている。

 そこにワクワク感はない。そんな中に登場する講師は、なればこそ力量が問われるのだが、会場にはもう、座り方が挑発的というか、腰をずらし、背もたれに首を乗せかけて、講師を値踏みするような姿勢の人もいる。

 ちなみにそんなお行儀の悪い人は、いわゆる偉い人ではない。然るべき立場の方は然るべき態度をわきまえていらっしゃるが、残念ながらそうでない人も、少なからずいらっしゃるのが企業セミナーだ。講師もそれなりの覚悟が必要になる。

 聴衆を寝かせたら、もちろん講師の負け。表情が不機嫌なままでも、やはり講師の負け。しぶしぶ顔で座っている人であろうと、その表情を動かす。それが講師側の手応えだ。

 たまに客席側に回ることもあるが、客席の空気が微動だにしないまま1時間ほどの講演を成立させてしまえる講師を見ると、度胸があるな、と妙な感心をしつつ、ちょっとは工夫したらいいのに、とこっそり突っ込むことになる。

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「演壇から見えるものは…」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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澤田 秀雄 エイチ・アイ・エス会長兼社長、ハウステンボス社長