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老人ホームで豚カツとおでんを

おひとりさまの老後を考える

2017年11月24日(金)

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質問

バツ1子供なし。忙しく過ごすうちに50代に突入。「おひとりさまの老後」は他人事ではありません。遙さんはどのように考えていますか?(50代女性)

遙から

 仕事がらみで老人ホームへ見学に行った。老人ホームといってもいくつかに分類される。

 在宅生活が困難な高齢者向けの公的介護サービスとして運営されている特別養護老人ホーム、いわゆる「特養」は安価だが、なかなか入居できず、順番待ちが専ら。サービス付き高齢者住宅と言われる、何かあれば駆け付けますよ的なものは「サ高住」と言われている。そして有料老人ホームは、けっこう高額だが最後まで面倒みますよ、というもの。私が見たのはそれだ。

なんだこれは

 広大な敷地の中にそれはあった。巨大施設だ。築30年以上というのに古い建物独特の臭いがない。あらゆる場所に空気の流れと光を取り入れるデザインの結果、劣化を感じにくいのが理解できた。

 そこは、高齢者の自立支援に力を入れており、施設内を歩く人たちはお元気な高齢者が多かった。

 ジムフロアにはトレーナー付きでバーベルを上げる高齢者がいた。ウォーキングマシーンでフツーに身体を鍛える人。横にはフィットネスフロアがあり、ヨガをやるのだそうだ。

 また、温水プールにはクロールでガンガン泳ぐ人。そこにも指導員が付いている。

 映画会社が持つ試写室とまったく同じスタイルの映画館もあった。音楽室では防音ルームの扉を少し開けると、ピアノのレッスンの音を聞くことができた。陶芸教室には、本格的な窯があり、そのほかにもお茶室やら体育館やら、至れり尽くせりの施設が備わっている。それが高齢者たちによって、"利用"されていることに目を見張った。

 ・・・なんだこれは・・・。

 黙々と身体を鍛える人たちはその名をこそ"高齢者"というが、ただ白髪の元気な人たちだった。

 中には、102歳で乗馬をする女性もいる。

 ・・・こんな老後があったのか・・・。

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「老人ホームで豚カツとおでんを」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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