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「本気でやってるっちゅうねん、こっちも!」

上沼恵美子氏が示した、託された者の覚悟

2017年12月8日(金)

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質問

若手スタッフの指導に悩んでいます。パワハラにならないように注意しながら、気づけばやんわりした言い方で、やんわりしたワードが並ぶ注意のフレーズ、果たしてちゃんと届いているのか、正直、自信がありません。(40代女性)

遙から

 最近、パワハラやセクハラの問題について番組で議論する機会が多い。事件が闇から闇へ葬られず、表に出るようになったという意味では結構なことだが、その反応の仕方に男女で差があることに改めて気づかされる。

 例えば、ハリウッドの大物プロデューサーからのセクハラに対して、ある男性出演者はこう、のたまった。

 「セクハラに遭って仕事を干されたならいざ知らず、セクハラに乗じてそれを利用して著名になった女優なら、その男性を批判する権利はない。自分だって利用したのだから。嫌なら、ノーと言ってその仕事を断ればいいだけのこと」

 整理しよう。

 セクハラおやじは、著名になる前の、まだ仕事がなく選択肢のない女性を巧妙に選ぶ、ということ。

 そうしたアプローチを自らはねのけて、「あなたとは仕事しません。他のプロデューサーに仕事をもらいます」などと言えるなら、すでにその女優はかなり売れている。

 アンジェリーナ・ジョリーだって、今なら「ノー」を明確に言うだろうし、訴訟もするだろう。力がない、仕事がない時の女性を狙うという卑劣さが、どうも先述のような発言をする男性にはすんなり理解してもらえない。

 それに「セクハラを利用して著名に・・・」というロジックに乗ると、利用するか、しないか、あたかも女性の側に選択権があるかのように錯覚させるが、そういう選択肢がない、追い詰められたところでしばしば問題が発生しているという現実は、認めるしかないと思うのだが。

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「「本気でやってるっちゅうねん、こっちも!」」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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