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朴氏の「真実は明かされる」発言に怒り沸騰

判決は「国民主権」を強調

2017年3月15日(水)

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朴氏の支持者が集まり、弾劾決定に抗議。座り込みをする人も(写真:AP/アフロ)

 韓国の憲法裁判所は3月10日、裁判官8人全員が賛成して弾劾訴追案を「認容」する判決を下した。判決主文には「被請求人である大統領・朴槿恵を罷免する」と書かれた(請求人は国会と国会訴追委員法制司法委員長)

 弾劾の判決は言い渡されると同時に効力が発生するので、3月10日11時20分をもって朴槿恵氏は前大統領になった。朴氏は、自宅の修理が終わっておらず、警護体制もまだ整っていないとの理由で、判決から2日経った3月12日午後7時過ぎに大統領官邸を出た。記者会見をすることも、公式コメントを残すこともなかった。朴氏は韓国で初めて罷免される大統領になってしまったが、自宅前に集まった支持者らには嬉しそうな笑顔を見せた。

 大統領官邸報道官だった自由韓国党(前セヌリ党) のミン・キョンウク議員が取材陣に明かしたところによると、朴氏は自宅前で出迎えた「親朴」と呼ばれる議員らに「時間はかかるが、真実は必ず明かされると信じている」とのメッセージを残したという。主な韓国メディアは朴氏のこの発言を「(朴氏が)憲法裁判所の判決に事実上不服を申し立てた。判決に不満を示した」と大々的に取り上げた。

野党は一斉に批判

 この発言が報道された後、3月12日夜から、野党側は朴氏を一斉に批判した。共に民主党のユン・クァンソン報道官は、「朴氏は最後まで自身の国政壟断(朴氏が、友人であるチェ・スンシル氏の国政介入と不正蓄財を助けたとされること)は認めたくないようだ。憲法裁判所による弾劾認容をいまだに不服としているようで遺憾である」とコメントした。

 国民の党のチャン・ジンヨン報道官は、「朴氏が憲法裁判所の判決を承服し、国民の統合に寄与することに期待した。しかし、やはりむなしい期待だった。最後の最後まで『真実は必ず明かされる』云々と語り、憲法裁判所の決定を不服としたのは遺憾である。自分の過ちをわかっていないのは、朴氏個人にとって不幸であるだけでなく国家にとって不幸だ」と論評した。

 保守派の正しい政党(セヌリ党から脱党した議員らが所属)のチョウ・ヨンヒ報道官は、「(朴氏が)憲法裁判所の判決を尊重し、(弾劾を求める国民とそうでない国民を)統合するようメッセージを残すと期待した。だが、分裂と葛藤が続く余地を残したのは遺憾である。それも、自らの口からではなく、代理人の口からだった。朴氏は憲法裁判所の決定を厳粛に受け止め、その結果を尊重すべきである」と論評した。

 自由韓国党(前セヌリ党)は、特別な論評を残さなかった。イン・ミョンジン非常対策委員長が、判決が下った直後に記者会見を開き、次のように述べるにとどめた。「憲法裁判所が弾劾を認容する決定を下したことに対して、自由韓国党は責任を痛感している。与党としての責務を果たすことも、今まで国民が築いた韓国の国格(国の品格)を守ることもできなかった。国民の皆様に心から謝罪する」

 弾劾裁判の請求人である国会弾劾訴追委員長クォン・ソンドン議員(正しい政党所属)は、「法治主義と国民主権を確認できた判決」と評価した。大韓民国憲法第1条2項には、「大韓民国の主権は国民にあり、全ての権力は国民から生じる」と書いてある。

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「朴氏の「真実は明かされる」発言に怒り沸騰」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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