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北朝鮮の労働党大会、韓国はどう見たか?

韓国政府は「核をあきらめない北」を批判

2016年5月10日(火)

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 北朝鮮の朝鮮労働党が第7回党大会を平壌(ピョンヤン)で開かれている。1980年以来、36年ぶりの大会である。

党大会で発言する金正恩第1書記(写真:KCNA/新華社/アフロ)

 韓国メディアが報道した金正恩第1書記の発言内容をまとめると、以下の通りである。
・北朝鮮が核保有国であることを宣言し、より精密・軽量・知能化した武器開発に力を入れる
・韓国との関係について、お互いを尊重して軍事会談を開催する必要がある
・連邦制に則った統一を実現すべきだ(連邦制統一は北朝鮮が主張する統一方式で、韓国と北朝鮮の二つの政府を残したまま両者が交流することで南北の距離を縮め、長期的に単一政府にすることを目指す構想。連邦制統一は北朝鮮政府を正当な政府として認めることになるので、韓国内では「それはできない」という意見の方が多い)
・国家経済発展5カ年戦略でエネルギー問題を解決し、農業と軽工業の生産を増やす
・実用衛星をもっと打ち上げ、宇宙科学技術を発展させる
・高い文化水準を持つ教育の国にする
・平均寿命と伝染病予防率を世界先進国水準にする

国防部は北の態度に変化を認めず

 韓国国防部(韓国の「部」は日本の「省」にあたる)のムン・サンギュン報道官は5月9日に行った定例ブリーフィングで、金正恩第1書記が党大会で「北と南は軍事的緊張を緩和し、全ての問題を対話と交渉で解決すべきである」として南北会談を提案したことについて、以下のように評価した。

 「北韓(北朝鮮)が核を保有し、核ミサイル挑発を行っている状況で、緊張緩和のために会談が必要だと主張しても真正性がない(本音が疑わしい)。対話のドアは開いているが、(北朝鮮が)核を放棄する意思が真にあることを先に見せるべきであるという点は変わらない。(北朝鮮の)態度に変化がない限り対話は無意味である」

 「北韓は(党大会で)駐韓米軍の撤収、韓米連合軍事訓練の中断、心理戦の中断などを要求した。これは、これまでに数えきれないほど繰り返されてきた主張で論評する価値もない」

 「自らを『責任ある核保有国として世界の非核化を実現するために努力する』という北韓の主張は、結局、核をあきらめる意志がないことを再確認しただけといえる。我々(韓国)と国際社会は一貫して、北韓を核保有国として認めない立場を取る。(韓国)政府は制裁と圧力によって(北朝鮮が)核をあきらめるよう継続して努力する」

 「北韓は核とミサイルの完成度を高めるために追加核実験とミサイルテスト発射を持続的に行うものとみられる。戦略的挑発と奇襲的挑発の可能性も排除できない」

 記者からの「北が核開発を放棄することが南北の軍事当局者が対話(南北軍事会談)するための条件なのか」という質問に対してムン報道官は「北の核放棄が軍事会談の前提条件いう話ではないが、北が態度を変化させることと真正性を証明する必要があることを強調したい」と回答した。

 5月8日には韓国統一部のチョン・ジュンヒ報道官が、「北韓の第7回党大会関連統一部報道官論評」を行い、「北韓は核開発の迷夢から目覚め、核開発を放棄する意思が真にあることを行動で示すべきである」述べた。

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「北朝鮮の労働党大会、韓国はどう見たか?」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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