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「完全に新しい韓国」、文在寅大統領への期待

「最重要課題は仕事を増やし、就職難・失業難を解決すること」

2017年5月12日(金)

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国会での就任宣誓に向かう文在寅氏(写真:新華社/アフロ)

 朴槿恵前大統領が弾劾、罷免されたため7カ月前倒しで行われた韓国大統領選挙で、文在寅(ムン・ジェイン)候補が当選した。文氏は「完全に新しい韓国」をスローガンに掲げ、「不正腐敗を繰り返してきた積弊勢力を清算する」「原則と常識が通じる国らしい国を作る」と強調してきた。

 文氏の得票率は41%、朴前大統領を擁護し保守票を集めた自由韓国党のホン・ジュンピョ候補(24%)に558万票の差をつけて勝った。世論調査はずっと、文氏が40%以上の支持を得て当選すると予測していた。1位と2位の票差は歴代最多である。2012年12月の大統領選挙で文氏が朴氏に敗れた時の票差は約108万票差だった。

 今回の大統領選に出馬した候補は15人(2人は途中棄権)。そのうち、主な政党の代表者である5人が票を争ったため票が割れた。今までの大統領選挙は保守派の代表と進歩派の代表、2人のうちどちらかが当選するパターンだった。

20 ~40歳代で強い支持

 中央選挙管理委員会の発表によると投票率は暫定77%。前回(76%)より1.4%ポイント上昇した。史上初の事前投票(身分証さえ持っていれば全国どの投票場でも投票可能。指紋認証も併用する)と補欠選挙のため投票時間を2時間延長したことが投票率を上げた。

 地域別開票結果をみると、朴前大統領の地元である大邱市、慶尚北道はホン候補の得票率の方が高かった。慶尚南道も、わずかではあるがホン候補が優勢だった。ただし、その他の地域では文氏が1位だった。

 地上波放送局3社が共同で実施した出口調査結果によると、全国の20~50代が文氏を支持した。文氏の得票率は、20代(19歳含む)48%、30代57%、40代52%、50代37%、60代25%、70代以上23%。ホン氏は60代46%、70代以上51%とシニア層からは圧倒的に支持された。

 韓国では複数のメディアが「20~30代の若者がろうそく集会と弾劾、今回の大統領選挙を通じて、国民が政治に関心を持って声を出せば国を変えられることを経験した。1987年民主化運動を経験した50代とろうそく集会を経験した20~30代が韓国を変える改革勢力になるだろう」と分析した。

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「「完全に新しい韓国」、文在寅大統領への期待」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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