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韓国メディアは安倍談話を批判:「日本政府の歴史認識は大幅に後退」

2015年8月17日(月)

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韓国メディアは批判一色

 8月14日午後、安倍首相の談話が発表されると韓国メディアは一斉に速報を出した。

 14日夕方、安倍首相談話を報じる韓国の新聞とテレビのニュース見出しは、どれも批判的だった。
朝鮮日報:「植民地支配に対し反省も謝罪もしなかった安倍談話」
中央日報:「安倍のおかしな謝罪」「安倍戦後談話、重要な内容全て避けた」
東亜日報:「安倍自身の謝罪はなかった」
キョンヒャン新聞:「巧妙な過去形謝罪、植民地支配・侵略は『日本』という主語を省略」
聯合ニュース:「過去に謝罪繰り返した、戦後世代は謝罪やめる」「過去形謝罪、村山談話から歴史認識大幅に後退」「植民地支配に対する反省も謝罪もなかった安倍談話」
韓国日報:「我々(韓国)の要求には知らないふり、安倍談話で韓・中を分離する意図」
ソウル新聞:「反省・謝罪の言葉はあったが、既存談話引用しただけ」
オーマイニュース:「『日本』がなかった謝罪と反省、安倍の裏ワザ談話」
イーデイリー:「魂のない安倍談話、過去形謝罪に主語のない侵略」
CBS(基督教放送):「安倍談話はやはり予想通り、ずうずうしい独白」
JTBC(中央日報系ケーブル放送):「過去形謝罪、植民地支配は時代のせい」

 見出しに続く記事の内容は、どのメディアも厳しいものだった。
「日本政府の過去の謝罪にふれただけで現日本政府の謝罪はなかった」
「談話に『謝罪』『反省』『侵略』『植民地支配』のキーワードは登場するが、過去歴史に関する安倍首相の心こもった謝罪はなかった」
「歴史の話から始まり侵略・植民地の単語は入れるも、日本がやったとは認めなかった」
「戦場の陰には深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいた、というだけで日本軍慰安婦については話していない」
「いかなる武力の威嚇や行使も国際紛争を解決する手段として用いてはならないと話したが、日本が二度としないとは話していない。植民地支配から永遠に訣別しすべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない、と話したが、自分たちの植民地支配に関しては反省も謝罪もなかった」などなど。

 ほとんどの新聞が15日朝刊の社説で、安倍首相の談話を取り上げた。14日の記事と同じく安倍首相自身の謝罪がなかったことを指摘し、現在の日本政府の歴史認識は河野談話・村山談話より後退したという批判的なものがほとんどだった。

鳩山元首相が西大門刑務所跡を訪問

 8月13日、鳩山由紀夫元首相の行動が韓国メディアを騒がせた。鳩山元首相がソウル市内にある西大門刑務所跡にある記念碑の前で膝をついて手を合わせる写真が主な新聞の1面を飾った。西大門刑務所は日本の植民支配に抵抗し独立運動をした人を、当時の日本警察が収監し拷問・処刑した場所である。

 ほとんどの韓国メディアが、安倍首相も鳩山元首相にならい、韓国を侵略し植民地支配したことを反省・謝罪すべきであると報道した。これに絡めて、14日の安倍首相談話が韓国と日本の今後の関係を左右すると論評した。

野党は安倍談話にも朴大統領にも批判的

 韓国メディアが安倍首相談話に対する批判一色に染まる中、朴大統領は15日、それとは異なる姿勢を見せた。韓国メディアは「朴大統領は安倍談話を批判せず」「今後の韓日関係を改善するためなのか、安倍談話への批判を抑制」と大きく報じた。

 外交部は、安倍首相が14日に談話を発表した直後、「談話の内容を分析する必要がある」として、韓国メディアの取材に対し何もコメントをしなかった。8月15日15時過ぎにやっと、外交部ノ・クァンイル報道官の論評として(韓国政府の公式声明ではなく)安倍首相の談話について意見を述べた。その論調は朴大統領の祝辞と同じで、「歴代内閣の歴史認識は揺るがないと安倍首相が明言した点に韓国政府は注目し、日本政府がどう具体的な行動で実践するのか見守りたい」「日本の指導者クラスの人たちが真摯な省察と反省を行動で示した時にだけ、周辺国と国際社会の信頼を得られることを厳重に指摘する」という内容だった。

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「韓国メディアは安倍談話を批判:「日本政府の歴史認識は大幅に後退」」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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