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ベッキー世代と言えば、◯◯ガールに◯◯女子。

世代を軸に分析する新語・流行語(後編)

2015年7月4日(土)

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 新語・流行語大賞の受賞語のうち「女性関連の言葉」を、世代別に紹介・分析するシリーズの「後編」です。

 前編の眞紀子世代、ユーミン世代、中編のYOU世代に引き続いて、後編の今回は吉田羊世代、ベッキー世代、まゆゆ世代について分析しましょう。そして新語・流行語の歴史の中で、YOU世代が本当に「特別な存在感」を持っているのかどうか。筆者が抱いたこの疑問についても引き続き検討します。

吉田羊世代(1)好景気から不景気へ

 後編は、まず1974年生まれの女性たちに関わる言葉を分析しましょう。この年に生まれた有名人には、女優の吉田羊(よしだ・よう/以下敬称略)・戸田菜穂・水野美紀、歌手の華原朋美などがいます。ここでは1974年生まれの女性たちを、吉田羊世代と呼称します。また1974年の前後5年に生まれた人も、広義の吉田羊世代と呼ぶことにしましょう。

 この吉田羊世代は、いわゆる団塊ジュニア世代(おおよそ1971年から1974年生まれ)に重なる世代でもあります。終戦直後のベビーブームで生まれたのが団塊の世代(1947年~1979年生まれ)で、その子供たちが団塊ジュニアです。

 彼女たちが22歳(4年制大学を卒業して就職する年)を迎えた1996年は、バブル経済の崩壊(1991年)からすでに5年が経過していました。つまり彼女たちは「就職氷河期」と呼ばれる困難な状況を体験しています。ちなみに就職氷河期という言葉自体も、1994年に新語・流行語大賞を受賞しました(注:男女共通の概念であるため本稿の分析対象からは外します)。

 仮に就職氷河期の時期を「1993年以降」と仮定すると、1971年生まれ以降の世代が「就職氷河期世代」に相当します。広義の吉田羊世代(1974年の前後5年に生まれた世代)より後の社会人は、だいたい就職氷河期世代に含まれると理解して問題ないでしょう。

 吉田羊世代が絡む受賞語の傾向を一言で述べるなら「好景気から不景気への適応」となるでしょうか。

 まず好景気を象徴するのは1993年の受賞語である「お立ち台」。ディスコ「ジュリアナ東京」の人気を反映した受賞でした。当時、お立ち台の女王と呼ばれた荒木久美子(通称・荒木師匠)は、1970年生まれで広義の吉田羊世代。当時は23歳でした。

 余談ながら、ジュリアナ東京の映像は現在のテレビ報道で「バブル経済の象徴」としてよく登場します。しかしながら同店の開店は1991年のこと。つまりバブルが崩壊した、まさにその年の開店なのです。同店の喧騒は、むしろ「バブルの残り香」として捉えた方がより的確であるように思います。

 そして吉田羊世代は、不景気を象徴する受賞語に絡むことになります。それは1994年の受賞語である「契約スチュワーデス」。航空会社の(現在で言う)キャビンアテンダントが当時、正社員から契約社員に切り替わった出来事を受けての受賞でした。

 このように吉田羊世代は、1993年から1994年にかけての短い間に、好景気と不景気を象徴する2つの言葉に絡んでいたわけです。

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「ベッキー世代と言えば、◯◯ガールに◯◯女子。」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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