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「爆笑」から「爆買い」までの90年史

強調表現としての「爆」の歴史を探る

2015年8月22日(土)

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 気が早いもので、筆者は今年の新語・流行語大賞の行方が気になりはじめました。受賞語の予測は、毎年のことながら非常に骨が折れる作業です。ただ今年の年間大賞(トップテン10語の中から選ばれる最大4語程度の最優秀語)ならば、誰でも簡単に予測が付きそうな感じです。たぶん今年は「ドローン(無人飛行機)」と「爆買い」が年間大賞となるのではないでしょうか。受賞語の予想よりも、むしろ受賞者の予想のほうが、面白い話題であるように思います。

 このうち爆買いは、文字通り「爆発的に」話題になった印象があります。実質的には中国人観光客による旺盛な消費行動を表すこの言葉。昨年まではテレビの情報番組などで散見する程度の存在感だったのに、今年は新聞などの他メディアでもよく見聞きするようになりました。

 さて今回筆者が気になったのは、爆買いの「爆」部分。爆買いは、確かに「爆発的な購買欲」に基づく行動ではありますが、実際に爆弾が爆発しているわけではありません。この場合の爆は「爆発という比喩で程度を強調する」ための接頭語です。

 このような「強調表現としての爆」がいつから存在するのか。そして、これまでにどんな爆◯◯が登場したのか。筆者は爆買いの流行を眺めながら、そんなことが気になっていました。

 そこで今回の「社会を映し出すコトバたち」は、強調表現としての爆の歴史について振り返ってみたいと思います。なんとこのような表現が昭和初期には登場していたこと。2000年代以降に関連語が急速に増えたこと、などを紹介することにしましょう。

辞書の爆◯◯は、ほぼ爆弾関係なのだが…

 まずは国語辞典を使って爆◯◯を探してみました。本稿では広辞苑(岩波書店)の第6版(2008年発行)を調査対象とします。

 広辞苑の電子版で「爆」を前方一致検索してみたところ、該当する項目は43件ありました。そのうち主な項目を、以下の表に記します。なお表中に記した意味は、広辞苑の記載内容を筆者が独自に要約したものです。

 表を見ると分かる通り、広辞苑にある爆◯◯の多くは、当然のことながら爆発や爆弾に関連する言葉でした。例えば、爆音は爆発時に生じる音のことですし、爆死は爆発で死ぬことを意味します。

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「「爆笑」から「爆買い」までの90年史」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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