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「塩顔」の源流を、江戸時代に見た

人の顔立ちを味で例える言葉

2015年12月26日(土)

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 最近、芸能系の話題を取り扱うメディアで「塩顔」(しおがお)という言葉を見かけるようになりました。例えば日経トレンディネットは2015年9月17日号で「“塩顔男子”って知ってる? 今、起用されまくりの坂口健太郎を直撃」という記事を公開しています。ここでいう塩顔とは「すっきりとした顔立ち」のことです。詳細は後ほど述べることにいたしましょう。

 塩顔という言葉が広まったのは2012年以降のことでした。以下にGoogle Trendsにおける「塩顔」の検索結果を示します。グラフから分かる通り、グーグルにおける塩顔の検索回数は2012年から増えています。実は塩顔は、ネット社会や若い女性の間ですでに有名な概念であり、最近になってようやく多くの人々がその話題を追いかけるようになった――という状況です。

 さて中高年世代の人なら、この話題を聞いて真っ先に「ある言葉」を思い出すのではないでしょうか。バブル経済の時代に流行した「しょうゆ顔」と「ソース顔」です。どうやら日本には「人の顔立ちを味(または調味料)で例える」文化が存在するようです。

 今回の「社会を映し出すコトバたち」は「塩顔」を入り口に、「人の顔立ちを味で例える言葉」について徹底的に分析してみたいと思います。現代から江戸時代に向かって、少しずつ時代を遡ることにしましょう。

塩顔の定義とは?

 塩顔という言葉や概念は、2000年代(ゼロ年代)からネット社会の一部に存在していたようです。筆者が知る範囲で最古の用例は、mixiに存在する「塩顔がたまらなく好きだ」というコミュニティーでした。このコミュニティーの開設日は2007年4月30日です。ただ、この当時の塩顔は「男女の区別が存在しない」概念でした。

 塩顔を初めて大々的に取り上げたマスメディアは、女性ファッション誌「JUNON」(主婦と生活社)だと思われます。2012年1月号で「徹底解剖 We 萌え 塩顔男子」という特集を掲載したのです。見出しから明らかな通り、塩顔の「男性」だけに注目した特集でした。この特集は、当時のネットでも大きな話題になったように記憶しています。

 特集には「こんな男性が塩顔男子である」という定義が幾つか書いてありました。

 定義を整理してみましょう。まず「顔立ち」に関する定義は3つ(以下、番号以外は原文ママ)。(1)もっさりしているのに、なぜか清潔感を感じる無造作ヘア、(2)一重もしくは奥二重、(3)フェイスラインからのどにかけてのシルエットが美しい――これらを筆者なりにまとめると「すっきりとした顔立ち」となります。

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「「塩顔」の源流を、江戸時代に見た」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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