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「前ロボット時代」を予言するウーバー

サービス業時代の「現代の金型」とは

2015年9月18日(金)

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創業5周年のイベントで登壇したウーバーのトラビス・カラニック共同創業者兼CEO(写真:ロイター/アフロ)

 株式市場の乱高下もなんのその、シリコンバレーでは相変わらず高速道路は大渋滞、つまり好況である。皆、フェイスブック、ツイッターに次ぐ「超大物」のIPO(新規株式公開)がそろそろ出るのでは、と待ち望んでいる。その本命は、今のところ何と言っても米配車アプリ大手のウーバーテクノロジーズだろう。

 最新の米経済誌ウォール・ストリート・ジャーナルの調査によれば、未上場企業の「市場価値」と「これまで調達した資金の総額」の両方のランキングで、目下ダントツのトップは、ウーバーである。 また、ベンチャー情報サービスのCBインサイツによる「売上マルチプル」(市場価値が年間売上の何倍であるか)のベンチャーの「人気」指標でも、同じくウーバーがトップ。

 3冠のウーバーは、シリコンバレーの中で圧倒的な存在感を持つ。しかし、それはただ「お金」の指標というだけではない。このサービスは、いろいろな意味で、来たるべき近未来の姿を体現しているのだ。

搾取システムか、便利なプラットフォームか

 2009年創業のウーバーは、ベンチャーといっても既に世界各地に展開しており、日本でもおなじみの、「車のシェアリング・サービス」である。日本では規制の関係で、「タクシーをスマートフォンで配車するシステム」という建て付けになっている。だが、本来の意義は「一般人が自家用車で他の人を乗せてあげる仕組み」という、「シェアリング・エコノミー」と呼ばれる一群のビジネスの代表格だ。

 ウーバーが規制面でグレーである点は、アメリカでも同様だ。ニューヨークなどでタクシー業界との厳しい戦いが続いており、必ずしも順風満帆というわけではない。リフトという競合もいる。それでも、ウーバーは最近、新たにまた資金を調達しており、ユーザーの根強い支持は衰えていない。

 かく言う私自身も、ウーバーの大ファンである。タクシーと比べて、料金は平均すれば少々安いが、それは二次的な価値にすぎない。それよりも、タクシーの「めんどうくささ」を圧倒的に省いてくれる、ストレス軽減サービスということが最大の理由だ。

 自分が今いる場所をスマホのGPS(全地球測位システム)で自動的に把握してワンクリックで配車をリクエストする。車を待っている間も乗っている間も地図上で位置表示され、料金は登録してあるクレジットカードから引き落とされる。レシートは経路地図を入れたメールで送られてくる。 乗客からの評価は星の数で画面表示され、ちょっと悪いとすぐクビになるので、ドライバーは皆とてもフレンドリー。車もきれいだ。

 ただ、ここまでならば、タクシー会社がものすごく頑張って、高度なアプリを作り、ドライバーを厳選して車をきれいに維持すれば、恐らく可能だ。タクシー会社に真似できないのは「ドライバー側・裏側」のインフラ部分である。

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「「前ロボット時代」を予言するウーバー」の著者

海部 美知

海部 美知(かいふ・みち)

エノテック・コンサルティングCEO

ホンダ、NTT、米ベンチャー企業を経て、1998年にエノテック・コンサルティングを設立。米国と日本の通信・IT(情報技術)・新技術に関する調査・戦略提案・提携斡旋などを手がける。シリコンバレー在住。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官