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「南シナ海」緊張拡大を仕掛けた中国の思惑

日本に求められる現状認識と覚悟と忍耐

2016年2月24日(水)

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南シナ海への配備が報じられた紅旗9(HQ-9)。米中の緊張が高まる。(写真=Imaginechina/アフロ)

 アジアが春節(旧正月=2月7日)で祝日ムードになる直前、きな臭い事象がいくつか起きた。一つは北朝鮮の弾道ミサイル(人工衛星)発射だが、もう一つは習近平・中央軍事委員会主席が、五大戦区改革発表後に初めて「戦備令」を出したことである。これで、新しく編成された解放軍の五つの戦区(戦略区)のうち安全戦区と呼ばれる首都防衛および他の戦区の支援にまわる中部戦区は2月7日より二級戦闘準備態勢に入った。これは、いまから思えば、その後まもなく中国が南シナ海パラセル(西沙)諸島のウッディー(永興島)に地対空ミサイルなどを配備していることが、米国発で報じられることを予想したものだともいえる。中国は、米国との緊張関係が一段レベルアップすることを想定し、首都の安全を担う中部戦区の戦闘準備レベルを格上げしたのではないか。

「米国が捏造報道で騒いでいる」

 米FOXニュースが、特ダネとして「解放軍が南シナ海の島に地対空ミサイルを配備した」と報じたのは2月16日。民間の衛星画像で確認されたという。FOXによれば、ミサイル配備はこの一週間ほどの間に配備された可能性があり、少なくとも2月3日には何もなかったところに、14日にはミサイル設備が写っているという。

 しかも、この件について、中国国防部は17日、「南海の武器配備はすでに何年も前から行っている」と、いまさら何をかいわん、とばかりの発言で事実を確認。同じ日の外交部の記者会見では報道官は「(ミサイル配備の事実を)承知していない。我が国の領土に必要な防御設備を配置する権利があり、それは軍事化とは違う」とあくまで曖昧な態度に終始したのとは対照的だった。王毅外相はそれらのコメントに先んじて「おそらく西側メディアの『でっちあげニュース』のやり方であろう。…メディアは中国が島礁を守るために駐在して、灯台を建てたり、気象観察施設を造ったり、漁民の避難施設を造っていることに注目してほしい。…南シナ海の非軍事化は単一国家(中国)に対して言うだけでなく、ダブルスタンダード、マルチスタンダートであってはいけない」と、むしろ米国が捏造報道で騒いでいるというニュアンスをにじませた。

コメント29件コメント/レビュー

「緊張の最高点は、おそらく中国が南シナ海上空でADIZを発表するタイミングでやってくる。それはオバマ政権が終わる前のはず」ということでカレンダーのオバマ大統領の任期終了日2017年1月20日にメモしておきました。その日までに中国がADIZを発表したかどうかを確認させていただきます。(2016/02/28 12:09)

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「「南シナ海」緊張拡大を仕掛けた中国の思惑」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「緊張の最高点は、おそらく中国が南シナ海上空でADIZを発表するタイミングでやってくる。それはオバマ政権が終わる前のはず」ということでカレンダーのオバマ大統領の任期終了日2017年1月20日にメモしておきました。その日までに中国がADIZを発表したかどうかを確認させていただきます。(2016/02/28 12:09)

南シナ海での米中衝突となると、当然米国が完勝し、共産党政権は危機をむかえる。なんとしても避けたいだろう。
日本としては米中が緊張度を高めている今、尖閣を刺激してみる手もある。たとえば武装兵力を常駐させるなどして。
もし日本の「刺激」がききすぎて日中部分戦闘になれば、自衛隊は「初実戦」を経験でき、己の実力と中国側の実際能力を知る機会になるはずだ。なにより、米軍をひっぱりだせる。
日米安保で、米国がどこまで本気で日本を守るのか確かめることができるし、アメカの選挙戦にも影響を与えられよう。

南シナ海でも尖閣でも、戦闘は極めて小規模ものになるだろう。要はアメリカの「本気度」をはかることになる。たとえば尖閣有事でもしアメリカが動かなれれば、日本では安保廃棄論が盛んになり、かわって独自武装論が高まるだろう。
そんなことにならない為にも、いざとなればアメリカは動くとは思うが。ともかく日本も「いざと言う時の覚悟」を国民全体で高めていく必要があるのは、確かだ。(2016/02/27 08:34)

国連事務総長はなにもしていませんね。世界の揉め事を未然に防ぎ協調を図る仕事のはずが、全く全面に出てこない。シリア問題も中国問題もあらゆる紛争から逃げているように思います。国連内でも歴代裁定の総長といわれているようですが、彼の働きについても描いて欲しいです。(2016/02/26 14:59)

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