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台湾を武力で呑む「国家統一法」制定急ぐ中国

トランプの揺さぶりと蔡英文の現状維持路線…その行方は?

2017年3月15日(水)

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「鄧小平越え」を目論む習近平は、その“実績”として“統一”に動く(写真:AP/アフロ)

 一部日本メディアによると、中国の全人代(全国人民代表大会=国会のようなもの)で、国家統一法制定に向けた議論が進んでいるそうだ。代表の一人、北京大学台湾研究院の李義虎が一部海外メディアの取材を受けて、そう答えたそうだ。すでに反国家分裂法が2005年に制定されており、これが事実上の武力による台湾統一の選択肢を認めた“国家統一法”だといわれてきたが、それ以上に効力のある法律を制定したいということだろうか。おそらくは台湾に対する一層の牽制が目的であり、本当に成立するかどうかは未定というが、福建や浙江など、台湾海峡を眺める地方のトップを歴任した習近平政権が台湾統一に並々ならぬ意欲を持っているのは事実で、台湾海峡、東シナ海情勢が国家安全に直結する日本人としては少々気になる情報である。

独立派に警戒、武力統一に言及

 今年の全人代の開幕式で読み上げられた政府活動報告の中で、耳目を集めたのは、香港の独立派と台湾の独立派に対する厳しい牽制の表現だった。香港独立派という従来使わなかった言葉を政府活動報告に入れたことと、両岸一家親といった従来使う台湾同胞への親しみを込めた表現が入らなかったことが、習近平政権の“独立派”への警戒感がにじみ出ている。

 今回の全人代、政治協商会議の両会期間、台湾問題、香港問題についての議論もさかんに行われた。

 全人代には台湾“省”出身の代表による台湾“省”代表団が存在する。3月10日は、その台湾“省”代表団全体会議が行われたのだが、その会議後に国務院台湾事務弁公室主任の張志軍が記者たちに対して「台湾独立派が最終的にたどり着く先は統一しかない。台湾独立派のもたらす統一ルートは台湾社会、台湾の民衆に巨大な損害をもたらす」と厳しいコメントを吐いた。つまり台湾が独立国家としての地位を目指したとしても、最終的には中国に併呑されるのだが、その併呑のされ方は武力統一になるので、台湾に与える損害は巨大になるだろう、ということである。

 いわゆる対台湾政策の窓口となる弁公室主任がここまで恫喝めいて武力統一論に言及するのは、なかなか緊迫した空気を感じさせる。

コメント15件コメント/レビュー

私は筆者の見立て・考えと殆ど同じ考えです。それだけに
『変化が起きそうなときは、その変化を主導できるように考え動くべきではないか。中略。日本の政権と日本人に言いたいことだ。』に具体的な筆者の案があれば良かったと思います。(2017/03/21 13:41)

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「台湾を武力で呑む「国家統一法」制定急ぐ中国」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

私は筆者の見立て・考えと殆ど同じ考えです。それだけに
『変化が起きそうなときは、その変化を主導できるように考え動くべきではないか。中略。日本の政権と日本人に言いたいことだ。』に具体的な筆者の案があれば良かったと思います。(2017/03/21 13:41)

(R.藤郷)中国には「東声打西」という伝統的戦術がある。本当の攻撃目標を隠すために、別な所で騒ぎを起こし、そこに敵の注目を集めて、攪乱する。今中国が故意に騒動を起こしているのは、南シナ海と東シナ海の尖閣諸島。逆に、一番注目されないようにしている対象が「台湾」。つまり、中国共産党と習近平の本当の目的は「台湾奪取」なのだ。従って、南シナ海や尖閣では中国軍が戦闘行動に出るつもりはなく、将来台湾に向けて攻撃を開始した時に、日米と近隣諸国が介入できなように釘付けにおくための「囮地域」なのだ。というのは、国内に大きな不安定要素を抱えている以上、もしこの二地域で軍事衝突が発生し、万が一「共産党」の軍が負けでもしたら、肝心の党の基盤が崩壊しかねない危険があり、仮に引き分けか勝てたとしても、日米台などは次回に備えて、軍事・政治的準備を急速に拡大するはずで、肝心の「台湾進攻」は逆に困難になってしまう。台湾を奪取してしまえば、尖閣も南シナ海も熟した柿が自然に落ちてくるように手に入ると中国は考えている。日本人は尖閣を守る覚悟はあるかもしれないが、米国と共同で台湾を守る覚悟はあるだろうか。
 共産党の最大の目的は「人民のため」ではなく、「党の生き残り」にある。だから解放軍は国軍ではなく、党の管理下にある「党軍」なのだ。中国の欺瞞に騙されないためには、「何を主張しているか」ではなく、「何を言わないか」という点から考える必要がある。(2017/03/19 17:30)

中国が台湾に武力侵攻しようとすると、間違いなく邪魔になるのは在沖米国海兵隊と、その活動範囲を広げるオスプレイですね。
という訳で武力侵攻前に一部の日本人らしい人たちと、一部の在日外国人が沖縄で大騒ぎするんですね。お疲れ様です。。。(2017/03/16 12:02)

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