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米中首脳会談、習近平「ぎこちない笑顔」の裏側

トランプ“はったり”攻勢の中、「新型大国関係」を確保

2017年4月12日(水)

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かつての「笑顔なきオバマ対談」から変じて、「ぎこちない笑顔」を保った習主席の真意は?(写真:ロイター/アフロ)

 先週、習近平が米国フロリダ州パームビーチのトランプの別荘マールアラゴに招かれトランプと会談した。

 米中首脳会談というと、習近平が国家主席になって3カ月目の2013年6月に同じくカリフォルニア州のパームスプリングスのオバマの別荘で行われた会談を思い出す。このとき、習近平は笑顔をほとんど見せぬ横柄な態度を貫き、しかも元CIA職員のスノーデンに米NSAによる国民の秘密監視計画「PRISM計画」の存在を暴露させ、米国側の中国のサイバー攻撃批判や人権問題批判を封じ込める“お土産”までつけた。おかげで、もともと親中派であったと見られていたオバマの態度はその後、180度転換、アジアリバランス政策に変わり、中国への包囲網を強めていくことになった。言ってみれば、このときの会談は、習近平が先に“はったり”をかましたわけだ。結果は、中国自身にとってプラスであったかどうかはさておき。

 さて今回の米中首脳会談は、どのような意義、成果があったのだろう。

オバマ会談とは立場が逆に

 まず、会談の中味自体は大したものではなかったように思われる。

 トランプが大統領になって3カ月も経たない時期での習近平の直接対面であり、その場での双方のパフォーマンス自体が重要な目的であったといえよう。習近平にとっては、さんざん中国を挑発してきたトランプの真意を測るのが第一目的であり、その次が米中の「新型大国関係」を印象づけることが狙いであった。これは秋の党大会に向けて、習近平の権力闘争や国内世論形成にも影響がある。

 だがオバマ会談とはまったく立場が逆になり、先に“はったり”をかましたのはトランプのほうで、しかもはったりは一発ではなかった。会談の始まる前から主導権を握ったのはトランプであり、それは会談後まで続いた。

コメント13件コメント/レビュー

「だいたいリビアもそうだったが、米国が軍事介入するとぐちゃぐちゃになることが多いので、ぐちゃぐちゃになってから、国連のメンバーとして介入することもできよう。そのときは、中ロが手を組む可能性が強い。」これは見も蓋もない事実ですね、厄介な事に。(2017/04/13 08:41)

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「米中首脳会談、習近平「ぎこちない笑顔」の裏側」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「だいたいリビアもそうだったが、米国が軍事介入するとぐちゃぐちゃになることが多いので、ぐちゃぐちゃになってから、国連のメンバーとして介入することもできよう。そのときは、中ロが手を組む可能性が強い。」これは見も蓋もない事実ですね、厄介な事に。(2017/04/13 08:41)

今回のシリア攻撃で米ロ関係が悪化するとは限らない。トルコでロシア機が落とされた後の展開を見ていると、プーチン氏はKGBあがりなだけあって誰かの都合のいいようには動かない、時には自国民に対しても冷徹な策士のように思う。
あの事件の後も国内からはトルコ非難の声も当然あったと思うが、そうであっても「自分の政治判断の邪魔になる意見」は彼なら押さえ込めるだろう。

アメリカは今回の攻撃の前に(シリアに展開しているロシア軍兵士の負傷を防ぐために)ロシアに対して事前通告をしていたという話も出ており、根拠として装備中のロシア軍の最新鋭ミサイル迎撃システムが作動していないことをあげている。(2017/04/13 00:31)

主席は秋の党大会、特に人事構想でアタマが一杯でしょう。米政権側も見透かしている
はずです。
 非公式かつ準備期間の短いものだったことから、前回の訪米時のように財界人企業家と
の懇談やボーイング社でのセレモニーもなく、会談のみで主席としては得点は望めなく
ても失点をしないことに注意を傾けたようです。この場合北朝鮮について、従来のタテ
マエ論を主席が繰り返し、新たな提案をしなかったのなら危険でしょう。
大統領のシリア攻撃も、空母3隻分の海軍機と軍艦のトマホークミサイル・空軍機で包囲
豪州までも警戒している情況は、単なる脅しと言い切れません。

 本日も電話会談が行われたということですが、このかなり緊迫した状況下でアメリカも
納得する解決法を主席が提案するかどうか、曖昧な従来論を繰り返し、アメリカに行動を
起こさせてから中国は対応する形を取り、ソコで重視するのは中国の国益ならまだしも、
自身の権力維持への影響を先ず考えるようでは「新大国関係」は周辺諸国にとって迷惑
なだけでしょう。(2017/04/12 19:13)

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