• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

鄧小平一族の企業「安邦」、急ブレーキの意味

習近平政権の干渉は、金融自由化とは異なる方向へ

2017年5月10日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

急成長してきた安邦保険集団。習近平政権が急ブレーキをかける意図とは(写真:AP/アフロ)

 中国の代表的“紅色企業”安邦保険集団が揺れている。

 紅色企業とは、革命に参加した主要ファミリーが経営や資本にかかわっている企業を指すが、この企業のCEOは鄧小平の孫娘・鄧卓芮の婿・呉小暉。つまり、鄧小平一族の企業という、中国最強と見られる免罪符を持っていた。しかも、中国建国十大元帥のひとり陳毅の息子・陳小魯も董事を務めている。鄧小平と陳毅という最強の革命ファミリーの名前を背景に、呉小暉は“中国のバフェット”と呼ばれる手腕で一民間企業・安邦集団を巨大化し、中国2位の保険収入を誇るまでに成長させた。

 だが、この安邦の躍進に習近平がブレーキをかけている。その意図はどこにあるのだろうか。

保監会が処罰、財新が暗部報道

 5月5日午後、中国保険監督管理委員会(保監会)は安邦保険集団傘下の安邦人寿保険株式会社に対して、三カ月の新規製品の発売禁止処分を決定した。これは安邦人寿の発売する安享5号というハイリスクユニバーサルライフ保険が、規制・監督を逃れて市場秩序を乱しているなど、二種類の保険商品に違反が見られたことに対する処罰ということになっている。

 その前の4月、安邦による米保険会社のフィデリティ・ギャランティ生命買収などに保監会がストップをかけた。香港紙蘋果日報によれば、安邦の海外資産比率が高すぎるのが理由という。キャピタルフライトを食い止めるために、中国当局が海外投資を抑制しているにもかかわらず、安邦が言うことを聞かないので、本格的に圧力をかけ始めた、と見られている。

 一方、この動きに呼応するように中国の国際経済情報紙・財新週刊が安邦保険の暗部に関するキャンペーン報道を張ったが、呉小暉はこの報道が事実無根、名誉棄損として財新傳媒集団の主筆で著名女性ジャーナリスト、胡舒立に対して訴訟を起こすと言い始めている。

コメント6件コメント/レビュー

江沢民は、鄧小平が選んだ後継者ですから、江沢民派を処分すれば鄧小平関連企業も影響を受けて、当然ですよね。習近平が毛沢東の後継者を標榜しているのも、鄧小平関係者が、江沢民を支持し続けているからでしょうし。結局江沢民派をたたきつぶすには、鄧小平の関係者も諸共にたたきつぶすしかないわけで。(2017/05/11 08:55)

「中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス」のバックナンバー

一覧

「鄧小平一族の企業「安邦」、急ブレーキの意味」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

江沢民は、鄧小平が選んだ後継者ですから、江沢民派を処分すれば鄧小平関連企業も影響を受けて、当然ですよね。習近平が毛沢東の後継者を標榜しているのも、鄧小平関係者が、江沢民を支持し続けているからでしょうし。結局江沢民派をたたきつぶすには、鄧小平の関係者も諸共にたたきつぶすしかないわけで。(2017/05/11 08:55)

今回 安邦保険CEO呉小暉氏,本来無位無官の庶人なのに自らの才覚と婚姻を通じて、
閨閥の中に入り込みノシ上がって行くサマは興味深かかったです。

「ナンか に似てるな」と思ったら、昔 読んだ広瀬隆氏の「億万長者はハリウッドを
殺す」の米国の名家・独占資本が閨閥を通じて政界と見事に繋がっている情況とよく似て
います。

 ただ、米国は先ず財力を手にし、更なる事業機会や拡大を目的として政界に手を伸ばす
という例が多かったと思いますが、中国の場合は先ず政治権力内で強固な閨閥や派閥が
あり、それが改革開放の波に乗って財を求めて事業に手を染める。その過程で、「公権」
を上手い具合に「私金」に換える術を知った才能ある若者が(重宝されて)閨閥の中に入る。
と言う違いだと感じました。

 鄧小平が立て直した共産党体制は「皇帝無き王朝官僚制度」だと思っていましたが、
最近、習近平氏はプーチン大統領のような権力者を目指しているように思えてきました。
つまりロシアの国富の源泉である石油産業を自身の手中に収めたような。
 石油・電力等のエネルギー産業・情報通信産業・製鉄産業・そして金融保険業と全て
の利権を自身の手中に収め他の派閥からは取上げようとしている、のではないか?

 しかしそれらは他の派閥のシノギであり、国家への「上納」を求められたことはあっても
取上げられたコトは無かった。正当化しても、習主席とその一派だけが一人勝ち・独り
占めであることは自明となると、他の派閥からの不満は吹き出すでしょう。

 それは、主席の派閥持ち回りの原則を踏みにじって3期目を目指す、コトに加えて
極めて危険ではある。
そういった、掟破りを唯一行ったオトコは、毛沢東だけ、ではありませんか?(2017/05/10 15:57)

最初のコメントと同じ。平民の平等を期待した共産主義も結局は、権力闘争の道具でしかなく、権力は中国の歴史そのものということか。権力至上主義の下では、人のことなど考えず、ひたすら我が身の保身のために生きる。そんな国なんですな。○○閥があるというが、地方閥なら、いっそのこと分離して、独立運動をすればいいのに。しかし、統一国家としての財力を一手に握ることのできる権力構造は魅力的でたまらないのでしょうね。だから、分割はしない。まあ、守る側も分割を必死に阻止しているのでしょうが。つまりは、一人の資本家とそれに群がる腰ぎんちゃく、及び大多数の奴隷たちの国という古代からの構造は変わらないということなんでしょうね。(2017/05/10 15:17)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

お客様が低価格に慣れてきている。

片岡 優 ジェットスター・ジャパン社長