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香港選挙制度改革案否決 香港の前途は

雨傘革命の勝利、北京支配の限界、更なる混沌へ

2015年6月24日(水)

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香港と北京は互いを写し込みながら更なる混沌へ

 香港立法会(議会)は6月18日、2017年から導入予定であった中国の全人代(全国人民代表大会=国会に相当)常務委員会が決定した選挙制度改革案(北京案)を否決した。可決に必要な立法委員定数70人の3分の2の賛成が得られなかったのだ。これは、香港の学生を中心とした多くの市民が「ニセの普通選挙の押し付け」として受け入れ拒否を表明し、「雨傘革命」と呼ばれる官公庁街占拠を11週間以上続けた運動の勝利とも言える。だが、同時に、中央政府の間接統治の限界も露呈したのではないだろうか。雨傘革命が終わってからすでに半年、香港の真の普通選挙までの道は遠くなったのか、近くなったのか。

歴史的な票差の否決

 この立法会決議採決の内訳は反対票を投じたのが民主派28人。賛成票は親中派8票。棄権1人。その他の親中派議員は採決の直前に席を立って議場から退場したために、こういう圧倒的な北京案の敗北となった。もっとも民主派議員の議席は立法会全体の3分の1をわずかに超えるので、彼らが退場せずに投票したとしても、この北京案は僅差で否決されたはず。否決という結果に影響はない。では、なぜ親中派は表決前に一斉退場したのか。否決されると分かっていて投票するのが嫌だったのか。一部報道によれば、親中派議員・劉皇発が採決を引き延ばすために急病を装い、休憩を求めて仲間の議員とともに退席したのだが、採決に必要な数(35人)の議員が足りていたため、そのまま採決が行われたという。 

 その結果、歴史的な票差の否決となった。全人代常務委の決定が香港立法会で否決されたことなどかつてなかったことを思えば、これは中国にとってもなんとも情けない結果であった。ネットユーザーの間では、賛成派が全員退出すれば、採決延期になったのに、9人残ったのは、親中派の連携の悪さの表れだと皮肉る声もあった。また、この退出劇が党中央の書いたシナリオであるなら、今までになく、対香港立法会工作にてこずった印象が残った。

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「香港選挙制度改革案否決 香港の前途は」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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