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中国のスパイ取り締まり強化に怯むな

日本人を守るには、今こそ防牒強化を

2015年10月7日(水)

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 5月から日本人3人が“スパイ容疑”で中国当局に逮捕されているという。私は日本政府が「スパイ活動をしていない」と言う言葉を信じよう。容疑者たちが中国当局に関与を認めているという「公安調査庁」自体、“インテリジェンス機関”と呼ぶに値する情報収集活動・能力はないと思っているので、この逮捕は誤認逮捕、あるいは冤罪逮捕だと見ている。日本政府は、誤認逮捕であると主張し、自白は強要されたものだとして、彼らの身柄の返還要求の交渉を続けてほしい。

習近平政権、“外国人スパイ”に敏感に

 この事件を受けて、知人から「あなたも気を付けてね」と冗談のような本気のような声をかけられるが、実際、気を付けなければならないと自覚している。逮捕容疑には、「軍事施設周辺の撮影」などがあるが、これは結構やりがちだ。中国の軍事管制区というのは、別に鉄条網で区切られている場所だけではないし、うっかり入ってしまうことはよくあるし、知らずに写真を撮影することもあるだろう。

 私も現役の北京特派員時代、友人が軍事管制区の中に住んでいたので、遊びにいけば、自然と軍事管制区の中に入る。演習の銃声が聞こえるようなところで、山をくりぬいて兵器倉庫や施設が作られてあるので、面白がって見に行ったりもした。また、戦車の演習場も比較的近くにあり、土煙をあげて走りまわる戦車もよく見かけた。こちらは、知人を訪ねるだけであり、やましいことは一切ないつもりだが、たまに、携帯電話がいきなり鳴って、「お前、どこにいる!」と見知らぬ男性から電話口で叱られることもあった。

 考えてみれば、記者時代の携帯電話はGPSで当局から追跡されているはずなので、どこにいるかは丸わかりなのだ。だが、胡錦濤政権時代は、いきなり捕まえるのではなく、そういう警告をしてくれる親切な時代であった。

 なので、今捕まっている日本人たちのことは人ごとではない。記者やライター稼業の好奇心旺盛な人たちが、国境や軍事施設に近づくことはしばしばある。それはあくまで媒体で発表する“報道”のためであってスパイ行為ではないのだが、中国側はそう納得してくれるとは限らない。中国では、日本と違って記者は情報工作員として任務を負うことが多いからだ。

 特に習近平政権時代になって、今まで以上に、外国人が中国国内をあちこち動きまわることに対して敏感になっている。それは、なぜなのか。

コメント11件コメント/レビュー

今回の日本人拘束の報道は異質さを感じます。
何故、今頃なのか?
そして最初に公表した報道機関も確か朝日だったりと。
噂では5月に拘束された両者は日本国籍ではあるが、日本人ではないとの話もあります。
諜報に絡む話は、どこまでも胡散臭さが含まれるもので静かに推移を見守るしかないです。

それよりも外務省は危険情報をキチンと流して欲しいものです。
不当拘束ならなおさら、注意喚起すべき状況ではないでしょうか?

それと現在の中国共産党も、色々と詰んだ感じがします。
いつまで保つのか、米国利上げが一つの区切りとなりそうです。
こちらも気になるところです。

中国在住の日本人の方々が無事であることを切に願います。(2015/10/07 16:41)

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「中国のスパイ取り締まり強化に怯むな」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

今回の日本人拘束の報道は異質さを感じます。
何故、今頃なのか?
そして最初に公表した報道機関も確か朝日だったりと。
噂では5月に拘束された両者は日本国籍ではあるが、日本人ではないとの話もあります。
諜報に絡む話は、どこまでも胡散臭さが含まれるもので静かに推移を見守るしかないです。

それよりも外務省は危険情報をキチンと流して欲しいものです。
不当拘束ならなおさら、注意喚起すべき状況ではないでしょうか?

それと現在の中国共産党も、色々と詰んだ感じがします。
いつまで保つのか、米国利上げが一つの区切りとなりそうです。
こちらも気になるところです。

中国在住の日本人の方々が無事であることを切に願います。(2015/10/07 16:41)

様々な重大事故事件の総括も責任者特定もできず、また法的安定性とか国民主権を理解しようとしない現政権に作らせては駄目ですね。実効性のないままに怖い中国の国内状況と同じような怖い状況になってしまうだけでしょう。(2015/10/07 12:14)

小笠原村父島で写真を撮ったら、スパイ法案で逮捕されるようなものです。
大村海岸の奥に海上自衛隊の父島基地があるので。
【君子危うきに近寄らず】という、中国の格言に従いましょう。(2015/10/07 12:03)

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