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中国、党大会で異例「北朝鮮問題の重大決定」か

米ロとの駆け引き本格化、日本も独自プランを

2017年10月11日(水)

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米国と北朝鮮の関係が緊迫化する中、中国では党大会で異例の「北朝鮮問題の重大決定」があるのではと噂される。北朝鮮利権にはロシアも虎視眈々。駆け引きは激しさを増している(写真:ロイター/アフロ)

 中国の共産党大会は、一般に中国の最高指導部人事と内政問題を議論し決定する、きわめてドメスティックな会議なのだが、今大会は例年になく国際問題に関する重大決定が行われるのではないか、という噂が絶えない。いうまでもなく北朝鮮問題に関する決定である。その“噂”の根拠を今一度整理してみたい。

党大会に合わせ、発射実験を?

 10月6日のロシア・スプートニクス通信が報じていたのだが、ロシアの軍事専門家・ヴァシリー・カシンは、北朝鮮が中国の党大会に合わせて、日本上空を通って太平洋北部の目標に向かう“火星14号”ICBMの発射実験を行うのではないか、という予測を含めた論評を発表した。

 論評によれば、北朝鮮は米大統領トランプの想像の斜め上をいく強烈なリアクションをとり続けてきたが、その危機の先鋭化は、おそらく党大会かあるいは党大会直後に行われる一中全会のあたりがピークではないか、という。一中全会では、次の五年の最高指導部および軍組織の人事が承認される。つまり中国が、内政でてんやわんやのときに、思いっきり中国を挑発するような行動をとって、中国はもはや北朝鮮をコントロールなどできないのだ、とはっきりと世界に知らしめようとする、というわけである。

 「半島情勢は党大会における重要な変数。いったん軍事摩擦が激化すれば、党大会の日程にも影響し、最悪の場合、重大決定が下される」とカシンは言う。

 論評はさらに、こう指摘する。中国は目下の(北朝鮮)情勢から脱する妥当な方法がなく、中国ができることは、関係国に自制心を持つよう呼びかけることくらいだが、それは各国の行動に何の影響力も与えない。一方、たとえ北朝鮮の要因がなくとも米国のファースト主義によって、米中関係は複雑化してきている。北朝鮮と米国がハイレベルで直接対話することだけが、こうした情勢のネガティブな展開を防ぐことができるだろう、と。

 カシンの論評に客観的な根拠があるかどうかは示されてはいないのだが、海外の独立系華字メディアの多くが、この論評を引用転電しており、注目している。

 もう一つ、注目されているのが、10月2~6日に北朝鮮を訪問してきたばかりのロシア議員のアントン・モロゾフの発言で、10月6日のロシア通信(RIA)が報じている。「北朝鮮は近い将来、長距離ミサイル実験を再び行うだろう。全体的に言えば、北朝鮮は好戦的ムードに包まれている」「北朝鮮はトランプの国連総会での発言(北朝鮮は完全に破壊される)を米国の宣戦布告ととらえている」。次の北朝鮮のミサイル実験は、ミサイルが西海岸に届くことを証明するためのものらしい。

コメント31件コメント/レビュー

「個人的には、非核国の日本が、半島の核を管理するのに最適な国だと思うのだが、どうだろう。」

核兵器を持たない日本には、不可能なこと。
日本は、アメリカが北朝鮮の核の後処理をするように、アメリカや世界に発信すべきである。
中露の核管理では、信用できない。(2017/10/17 11:25)

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「中国、党大会で異例「北朝鮮問題の重大決定」か」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「個人的には、非核国の日本が、半島の核を管理するのに最適な国だと思うのだが、どうだろう。」

核兵器を持たない日本には、不可能なこと。
日本は、アメリカが北朝鮮の核の後処理をするように、アメリカや世界に発信すべきである。
中露の核管理では、信用できない。(2017/10/17 11:25)

日本が北朝鮮の核を管理するのは反対です。米国が朝鮮半島から手を引いても、中ロが争うのが目に見えています。また、半島を影響下に置いても、ババを他を引いた様な物だと言うことは、日本の歴史が証明しています。日本は、中ロが朝鮮半島でチキンレースをする様、仕向けるのが、国益だと思います。(2017/10/13 22:12)

最後の締め(日本が半島の核を管理)は唐突過ぎて判断できないが、中国、ロシア、アメリカそれぞれの思わくについての内容はいつも通り勉強になります。年々中国の影響力が大きくなってきている中で、日本としてどう対応していくのかを本当に考えなければいけないと思うし、政治の場でも議論してもらわないといけない。

個人的には、当面はアメリカ一辺倒という方針でいいと思うが、長期的には親中路線に転換していくことも選択肢の一つとして検討すべきと考えている。アメリカはしょせん白人キリスト教国家だから、いざとなれば白人国家でもキリスト教国家でもない日本なんてあっさり捨てるでしょう。今後、欧米は永遠に続くと思われる対テロ戦争で疲弊していくことが想定されるし、将来的には世界がイスラム国家、キリスト教国家、その他国家(中国・インド・アセアンなど)の三つ巴の対立になる可能性もあると思います。

仮に本当にそういう将来になった場合は、永遠にアメリカに付いていくのか、中国やインドと協力してイスラム国家、キリスト教国家と対決していくのかを決めなければなりません。ただしギリギリの段階まで立場を明確にしないと、今の韓国のように米中双方から苛められる可能性が高い。そういう意味で(個人的には嫌だけど)日本の国力が高いうちに、親中路線に転換して行くのも一つの方法かと思います。

いずれにせよ、今後米中のどちらが世界の覇権を握るのか、ロシアやインドが台頭するのか、それともイスラム国家やアフリカなど新たな勢力の台頭があるのか・・・などは注視していく必要があるし、政治には正しい判断をしてほしいと思う。(2017/10/13 01:36)

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