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南京事件「世界記憶遺産登録」の教訓

歴史的事実の追求か、政治的視点の戦略か

2015年10月21日(水)

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 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に中国が申請していた旧日本軍による南京事件に関する資料11点が登録された。同時に申請された「従軍慰安婦」に関する資料の登録は却下された。これは日本にとっては、かなり大きな外交的失点であるし、中国の国連外交の底力を見せつけられた、といっていいだろう。今後の日中関係にも大いに影響すると思われるので、今回は中国側の立場と思惑を中心に、このテーマに日本はどう対処していけばよいのか、を考えてみたい。

新華社「中国の申請が成功」

 中国国営新華社通信はこう報じている。

 「中国の申請が成功し、"南京大虐殺公文書(中国語で档案)"が正式に国連世界記憶遺産に登録された。現地時間の9日夜、パリのユネスコ本部が2015年の世界記憶遺産登録リストを公表し、新たに登録された47項目の中に"南京大虐殺公文書"の名前があった。同時に日本軍の強制慰安婦関連資料は残念ながら落選した。これにより、大戦史上三大人類大虐殺(南京大虐殺、アウシュビッツ強制収容所、広島原爆投下)に関する歴史史料がすべて世界文化遺産に入った」

 「2010年3月に、世界記憶遺産暫定リストに申請。2014年6月、ユネスコの世界記憶遺産事務局側が中国側の申請した資料11点について受理した。今年10月4~6日に、国際諮問委員会がアラブ首長国連邦アブダビで開かれた第12回会議で、世界から申請のあった90項目のリストに関して審査した。これに"南京大虐殺公文書"と"慰安婦-日本軍性奴隷公文書"が含まれる。

 ユネスコの紹介文によると、"南京大虐殺公文書"は三部構成になっており、①1937~1938年当時の南京大虐殺事件に関する資料②1945~1947年の中華民国政府軍事法廷の戦後調査と戦犯判決に関する資料③1952~1956年の年中華人民強国司法機関の文献に分類される。"性奴隷公文書"は1931~1949年の慰安婦の実態と彼女らが遭遇した苦痛の記録である」

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「南京事件「世界記憶遺産登録」の教訓」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官