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中国「二人っ子政策」、それは“朗報”ではない

「国家管理出産」では経済減速を乗り越えられない

2015年11月4日(水)

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 中国でおよそ35年間続いていた"一人っ子政策"が廃止された。これからはどんな夫婦も二人まで出産してもいい"二人っ子政策"になるという。これは目下、目立った成果が報じられていない五中全会(18期中央委員会第五回全体会議)で決定されたほぼ唯一の"朗報"であり、とりあえず歓迎の声で迎えられている。

 早速、"ご近所で子づくりに励む声が聞こえる"、"二人目解禁になってから、夜の微博の書き込みが減った"といったつぶやきがネットの上で散見され、東京株式市場でも紙おむつや粉ミルクなど新生児関連の株価が上昇した。来年は中国でベビーラッシュが起きるであろうと言われている。なので、ポジティブなニュースとしてとらえられるべきなのだが、ここであえて懸念もあることをまとめておきたい。

五中全会「唯一の朗報」が抱える懸念

 五中全会は25日から29日まで開かれ、最終日にコミュニケが採択された。蛇足ながら中央委員会全体会議は中国において毎年秋に開かれ、翌年以降の重要政策および人事を決める党中央の最重要会議である。毎年春に行われる国会もどきの全人代(全国人民代表大会)には実は政策も法案も決める実質的権限はなく、中央委員会全会の決定をなぞるだけである。五中全会の最大の注目点は第13次五か年計画の内容と政治局人事であったが、人事も経済成長目標も打ち出されなかった。おそらくは人事と経済数値については議論が紛糾したまま、まとまらなかったのだろう。

 だが、その代わり、「人口バランスの発展を促進し、計画出産育成の堅持を基本国策とした上で、人口発展戦略を完璧なものとするために、一組の夫婦に二人の子供を出産育成する政策を全面的に実施し、人口老齢化に積極的に対応していく」という一文がトップニュースになった。

 これを受けて、国内外メディアは一胎化政策(一人っ子政策)廃止と大きく報じた。

コメント12件コメント/レビュー

「...今回の緩和策で二人目を持つのは、元々子供に高等教育を受けさせる事を考えていない農村分の夫婦達だけ...中国政府は、何も文句を言わずに確り働く「働き蟻」的な人口を増やしたい...」とのコメントについてですが、その割合が増えるであろうことには同意です(また、一部の共産党・国営企業関連者も二人目を生む機会は増えるかと思います)。
世界の工場であった中国ですが、将来的にはIT産業の下請け・介護などサービス産業でも人海戦術が使えるので、この決断が間違っているとは個人的には思いません。(人権的な側面ではどうかと思いますが、経済的な側面ではプラスの方が多いかと思います。ただし、将来的に彼・彼女たちの仕事がロボットや人工知能に置き換えられないという前提ですが、、、)(2015/11/08 01:02)

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「中国「二人っ子政策」、それは“朗報”ではない」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「...今回の緩和策で二人目を持つのは、元々子供に高等教育を受けさせる事を考えていない農村分の夫婦達だけ...中国政府は、何も文句を言わずに確り働く「働き蟻」的な人口を増やしたい...」とのコメントについてですが、その割合が増えるであろうことには同意です(また、一部の共産党・国営企業関連者も二人目を生む機会は増えるかと思います)。
世界の工場であった中国ですが、将来的にはIT産業の下請け・介護などサービス産業でも人海戦術が使えるので、この決断が間違っているとは個人的には思いません。(人権的な側面ではどうかと思いますが、経済的な側面ではプラスの方が多いかと思います。ただし、将来的に彼・彼女たちの仕事がロボットや人工知能に置き換えられないという前提ですが、、、)(2015/11/08 01:02)

共産党は常に正しい。人民を良き社会へと領導出来るのは前衛党である共産党だけである。人民による異議申し立てなどもってのほか。共産党の温かい指導に従っていれば、人民は必ず幸せになれる。       
新興宗教とどこが違うのか、区別が難しいですね。(2015/11/04 22:36)

日本にとっても他人事ではない問題であり、日本との相違点を考えながら読みました。高齢者の割合だけでなく、合計特殊出産率もあると参考になるんですが、中国には信頼できる数値はないのでしょうか?(2015/11/04 19:15)

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