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習近平「胡耀邦・生誕100周年」大絶賛の狙い

「天安門」再評価なく、改革イメージのみ拝借か

2015年11月25日(水)

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「改革開放」を推し進めた後に失脚した初代中国共産党中央総書記の胡耀邦。生誕100周年に大絶賛した習近平・現総書記の狙いは?(写真:AP/アフロ)

 11月20日は新中国建国後の初代中国共産党中央総書記の胡耀邦の生誕100周年であった。共産党中央は北京の人民大会堂で格別盛大な紀念座談会を開き、現総書記として習近平は重要講話を行った。胡耀邦については、説明するまでもなくその死が1989年の天安門事件のきっかけをつくった人物であるが、2005年に胡錦濤政権下で生誕90周年が開かれた段階で、その名はタブーではなくなっている。ただ、2005年のときは記念演説を行ったのは曾慶紅・国家副主席であり、胡錦濤自身は胡耀邦と深いつながりがあるにもかかわらず座談会への出席は控えた。それに比べると政治局常務委員7人が全員出席し、習近平総書記自らが重要講話を発表した今回は破格の顕彰ぶりである。それはなぜか。まさか習近平の念頭に天安門事件の再評価問題があるのか。今回はそれを少し考えてみたい。

習近平の絶賛と最高級の顕彰

 新華社報道によれば、紀念座談会は11月20日午前、中共中央は人民大会堂で行われた。司会は劉雲山。習近平、李克強、張徳江、兪正声、王岐山、張高麗の政治局常務委員全員が出席した。この席で習近平は重要講話を行い、胡耀邦を褒めまくった。

 曰く「胡耀邦同志は時代の試練を経た共産主義戦士であり、偉大なる無産階級革命家であり、政治家であり、わが軍の傑出した政治工作者であり、長期に党の重要指導任務を担った卓越した指導者であり、中華民族の独立と解放のため、社会主義革命と建設のため、中国の特色ある社会主義の探索と創建のため色あせることのない功勲をあげた」「胡耀邦同志は己の一生を党と人民に捧げた。彼の一生は光輝く一生であり、戦闘の一生であった」「党と人民の事業のためにたゆまぬ奮闘の中にあり、公務に明け暮れ、心血を注ぎ、全力を尽くして、死して後やむほどの勢いで、共産党員の称号に恥じない人生を記してきた」「我々は胡耀邦同志を紀念し、彼の堅固な信仰を学び、理想に献身する高尚な品格に学ばなければならない。胡耀邦同志は、我らこの国家と民族の非常に重要な精神的支柱であり、我らが最高の理想の共産主義者である。基本原則、基本精神を語り、その最終目標を見失わないように」…。

 習近平の胡耀邦絶賛ぶりにちょっとびっくりするだろう。座談会のほかに胡耀邦生誕100周年に合わせて「胡耀邦文選」や「胡耀邦画集」が出版され、長編ドキュメンタリーフィルム「胡耀邦」がCCTVで放送されるなど、過去最大規模の胡耀邦顕彰も行われた。胡耀邦の若き日を描いた映画「青春激蕩の年代」も24日から上映される。これはいったいどういうわけか。習近平はそれほど胡耀邦に思い入れがあるのだろうか。それとも習近平が実は隠れ改革派だという噂は本当で、ひそかに天安門事件の再評価計画を進めているそのシグナルだというのだろうか。

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「習近平「胡耀邦・生誕100周年」大絶賛の狙い」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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